国家資格

ITストラテジスト

ITストラテジストとは、高度IT人材として確立した専門分野をもち、情報技術を活用して改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者、また組込みシステムの企画及び開発を統括し、新たな価値を実現するための基本戦略を策定・提案・推進する者です。

情報処理技術者試験制度のスキルレベル4(スキルレベルは1~4)に相当し、高度情報処理技術者試験の一つとなります。

試験日

試験日①受験受付:2018年7月5日(木) ~ 8月13日(月)
【筆記試験】2018年10月21日(日)

受験者と合格率の推移

【ITストラテジスト試験】
実施年受験者数合格率
2017年4,747人14.7%
2016年4,594人14%
2015年4,487人14.6%
2014年4,466人15%
2013年4,810人14.1%

試験対策

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試験概要

試験地

全国主要都市

受験資格

年齢、学歴等に制限はなく誰でも受験できます。

受験料

5,700円(税込)

試験内容

[午前]
■午前I(高度試験-共通知識)
多肢選択式(四肢択一):30問 50分

  1. テクノロジ系
  2. マネジメント系
  3. ストラテジ系

■午前II(高度試験-専門知識)
多肢選択式(四肢択一):25問 40分

  1. テクノロジ系:技術要素 - セキュリティ
  2. ストラテジ系:
    1. システム戦略 - システム戦略、システム企画
    2. 経営戦略 - 経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ
    3. 企業と法務 - 企業活動、法務

[午後]
■午後I
記述式:4問中2問解答 90分

■午後II
論述式(概ね2000~3000文字程度で論述する):3問中1問解答 120分

【午後の試験 出題範囲】

  1. 業種ごとの事業特性を反映し情報技術を活用した事業戦略の策定、または支援に関すること。
  2. 業種ごとの事業特性を反映した情報システム戦略と、全体システム化計画の策定に関すること。
  3. 業種ごとの事業特性を反映した個別システム化構想・計画の策定に関すること。
  4. 事業ごとの前提や制約を考慮した情報システム戦略の実行管理と評価に関すること。
  5. 組込みシステムの企画,開発、サポートおよび保守計画の策定・推進に関すること。
合格基準

午前I、午前II、午後Iの試験ともに100点満点の60点以上、午後IIの試験でAランク(A~Dの4ランク中)で合格となります。

免除科目

以下のいずれかに当てはまる場合は、該当の免除資格を得てから2年間「午前I試験」が免除されます。

  1. 「応用情報技術者試験」の合格者
  2. いずれかの高度情報処理技術者試験の合格者
  3. いずれかの高度情報処理技術者試験の午前I試験で基準点以上の成績を得た者
主催団体

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
〒113-8663 東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス15階

IT人材育成本部 情報処理技術者試験センター
TEL 03-5978-7600(代表)

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/st.html

試験対策

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合格者からのアドバイス

2014年合格:30代 男性

IT企業のエンジニアとしてもう10年働いていて、既に基本情報技術者と応用情報技術者の両方の資格を取得したことから、上司から「ステップアップのためにもう少し上の資格を取ったら」と提案を受けました。実際にどのような資格があるのか探してみたら「ITストラテジスト」という資格を見つけました。その問題集を見てみると、今の自分でも取得できるのではないかと思い受験することにしました。「ストラテジスト」とはIT関係の仕事ではかなりの上流、SEの世界では「要件定義」から「基本設計」より、さらに上の、システム構成や費用などの提案を行う、その提案を行っていく上で経営的に、業務的に改善できる提案をすることが求められるものであり、ちょうど今の業務もそれに近いことをやっているので受けてみることにしました。

先ほどにも書いたように基本情報技術者と応用情報技術者を何度も受けた経験があるので情報処理技術者関連の試験はどのような形式で出るのかはなんとなく察しがついていたのですが、上級になってくると、マークシートの問題は少なくなり、記述や論述の試験が多くなりました。そのことから過去問題集だけではなく、それ以外に最新の実務についても問われるなど、今の仕事の応用的な知識や技術が問われる問題があり、実際にどのように勉強したら良いのか分からなくなるときがありました。

そこでどのような問題が出るのかという傾向を知るだけではなく、現在の業務に近い実例をインターネットを通じて体験談などを中心に情報収集を行い、実務的な知識・技術を疑似体験することも行いました。他にも先輩や上司にインターネットで得た実例から、どのようにして業務・経営改善をするかの議論を行いながら、ストラテジストに適した知識や考え方を身につけることができました。そのことで専門的な技術・知識を身につけマークシートや記述式の問題は網羅できましたが、このストラテジストで肝になるのが最後の論述試験です。1問だけ選ぶ問題ですが、答える文字数が多く、しっかりと答えないと合格できないのだそうで、ほとんどの受験者はこの項目で不合格になってしまうのだそうです。そのことも踏まえて、試験勉強で最も時間を割いたのが論述試験です。ただ論述試験と行ってもポイントを押さえることが大切で、論述試験対策用の問題集があったので購入し、どのようにして論文をつくったら良いのか、そしてどのような門外が出るのか、過去問題だけではなく、問題集オリジナルの実例問題も取り上げられており、本番に近い形で問題を解いたり、解答を元にどのような論文を書けば良いのか検証したりするなどをして、論文のポイントを押さえながら、解くスピードを測るなどをして、時間配分を何度も確認しました。

問題集や実務の知識など、様々な情報を得て実際に試験に臨んだら、すんなりと解くことができました。最後の論述試験は初めて聞くような事例でしたが、類似した事例を解いたこともあったせいか、その解いたことを参考にして、時間内に論文を作成することができました。過去に解いたことが活きたのかどうか、自己採点ができないもどかしい日々が続きましたが、何とか合格することができました。ITストラテジストの資格を得るための対策としては全部と言いたいところですが、最も時間に割くべき所は記述やマークシートの部分よりも、論文問題に時間を割いた方が良いです。とは言っても基礎的な知識を得ることが必須ですので、まずはマークシートの部分の対策を行いながら基礎的なことを身につけ、記述問題の対策を行って応用的な考え方を身につけたあとに着手した方が良いです。期間としては前回の試験が終わった直後から取り組んだ方が合格に限りなく近づけることができます。

2015年合格:50代 男性

ITストラテジストの試験は情報処理技術者試験のなかでもトップクラスの資格に位置づけられます。設定されている試験制度のスキルレベル4とされていますからね。私も高校生の頃からいつかはほしい資格と思っていました。当時は、まだまだシステムエンジニアは漠然としか捉えていませんでしたが、なんといっていも高度情報処理技術者試験の一つですからね。ちなみに、私はこの資格は一番初めに目指すものではないと感じます。ITストラテジストは当然試験の難易度は高いです。参考書を購入して、問題を見てもさっぱりとわかないでしょう。私がまさにそうでした。大学生の頃になんとなくパソコンのサイトでの過去の問題を見てみたら、まったく意味がわからなかったのを覚えています。
ITストラテジスト試験は、普通のシステムエンジニアを想定しているわけではありません。この資格を受けようと考えている人はご存知でしょうが、CEO等のトップクラスの人を対象としています。当然ながら、非凡な経営センスを問われるともいえるでしょう。私も先輩から資格を取るよりも取った後のほうが大変だと言われました。
この資格を取る上で重要なことはパソコンシステムの知識に精通することです。当たり前だともいわれそうですが、何とかなるだろうと思って問題をみた私のような人もいるでしょう。当然、試験対策は一日やそこらでどうにかなるものではありません。システムエンジニアとして一般的な知識や技術はもちろんのこと高度な知識を要求されます。私としてはスキルレベル1~3をまず受験し合格することをお勧めします。
この試験を受けようと考えているけども、パソコンのことをあまり知らない人もいるでしょう。将来はパソコンの運用や管理等を当然のようにできなければ就職やスキルアップできないと思っているだろうと感じます。ならば、まずはパソコンの専門学校等に行き基本的な知識から身に着けてください。それからでもITストラテジストの試験は遅くはないでしょう。
ITストラテジストの試験は合格率は高いとはいえません。そもそも、午前1の試験でも足きりをくらえば、午前2以降の試験は採点されることすらありません。私の勉強法といえば、過去問を何度もやりました。過去問は試験対策としてはとても有効です。エンジニアとしての実務経験が無い人も試験の突破を目指している人はいます。その人も過去問で対策していると思います。過去問はなんといっても、試験の傾向を教えてくれます。システムエンジニアの仕事の範囲は膨大です。過去問はITストラテジストの試験はこのような範囲から出題され、どの様な人材を欲しているかを教えてくれます。もちろん、システムエンジニアを問わず、すべての試験は過去の傾向を探ることは大切ですが、この試験においても重要といえるでしょう。
私が試験で一番苦労したことはなんといっても経営センスを問われることでした。上述しましたが、CEO等の人たちを対象としているので、しょうがないともいえます。論述試験の対策としては経営学を学ぶことも大切です。これは過去問といよりは、市販の経営学や現CEOの人が出している本を読み込むことをおすすめします。もちろん、この試験の実情を考えれば、経営学は学んでいる人は多いでしょうが、そうでない人はシステムの知識だけではなく必ず勉強しておきましょう。
午後2の試験は実務体験をもとに出される論述式試験です。実務経験がある人はこの問題にはさほど頭を悩ますことは無い人もいるでしょう。ですが、この午後2の試験はA,B,C,D判定ですが、A評価以外は不合格とされています。文章力も当然に要求されるのです。普段から、本や論文を書き文章力を鍛えることをお勧めします。
多くの人がITストラテジストの試験を突破できるように願っています。

2016年合格:40代 男性

IT業界に入って、システム設計に関する応用技術者、情報セキュリティスペシャリスト、ITサービスマネージャーの資格を取得してきました。数年前から事業開発部に移動し、新しい仕事に自分のやりがいを感じていました。日々の仕事は充実していましたし、自分のやりたい事ができていたのでとても楽しんで学ぶ事ができました。

しかし自分のモットーとして常に向上心を忘れない事、と言うのがあるのでこれよりも上を目指したいと思っていた頃です。自分の知識・技術力をあげる為にさらなる資格取得を考え、ITストラテジスト試験を受ける事にしまた。開発部で働く自分でしたのでもっと新しいもの、新しいビジネスのアイディアを企画し、リーダーとなって開発部を盛り上げる為にもこのITストラテジストの資格が最適だと思ったのです。

今までにも、いくつかの試験勉強を独学でやってきた自分ですから迷わずにテキスト・問題集を集めました。新製品・大ヒットする製品・サービスの創出を企画・推進して、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す者がこの試験に挑みますので、レベル的には高めな事はわかっていました。

このITストラテジスト秋期を受験する為に、試験勉強を始めた昨年の夏頃だったと思います。試験は1日で行われますが、午前は多肢選択式でシステム戦略、システム企画、経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ、企業活動、法務
の科目が2部に分かれて行われます。

午前中の科目に関しては、問題集を十分に活用する必要して納得がいくまで勉強する事が大切になってきます。私がいつも行う試験勉強の方法は、過去3年分くらいの問題がまとまった1冊の問題集を選び解き始めます。もちろん、専門外の方にとってはいきなり問題に取り掛かっても何がなんだかさっぱりわからないと思いますのでその時にテキストが必要になってきます。また、IT関係、システム開発等の専門用語集もありますので参考にしてみると良いでしょう。
しかし、このITストラテジスト試験はIT企業で働く方の中でマネージメント、企画推進していく立場の方が目指すものですのである程度の経歴がある方がほとんどだと思いますので、基本的な事はわかっている事でしょう。

一通り問題集が終わったら、自分の理解度・苦手分野を分析してみてください。私の場合は、問題集に直接書き込むのではなく、コンピューターにどの分野の間違いが多かったかを数字として出していました。エクセルで表を作る事で、簡単に自分の苦手分野について分析できます。
この分析をもとに、勉強が必要な分野を徹底的にテキストを使って勉強します。だいたい、理解できたところでもう一度同じ問題集に取り掛かってみてください。だいぶ正解率が上がっているはずです。自分の勉強時間の余裕と正解率に応じて再度問題集を解きなおすのか、午後の部の勉強を開始するのか決めてください。

午後の学科試験は、記述と論述になりますので午前よりも苦手な方が多いと思います。出題される内容は、システム化構想の策定、業務システムの分析、改革実行のリスク管理と対処、システム活用の促進などになります。
実際に、システム開発、企画を行っている部のリーダーに話を聞きに行くのもいい方法だと言えます。私の開発部には、数人このITストラテジスト資格取得者がいましたので、アドバイスをもらいました。

これらの出題される内容に、ITストラテジストからの目線で記述・論述していく必要があります。あなた個人の意見ではなくどんな人材が必要とされているのかを考え、自分が企画・開発を促進している立場で説明していきます。これも繰り返し過去問題に取り込み問題に慣れる事をおすすめします。

「ITストラテジスト」資格取得者の方へ あなたの経験を同じ目標に向かっている仲間に伝えてみませんか?

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難易度:

A

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【ITストラテジスト試験】

受付期間

7月上旬~8月中旬

試験日

10月の第3日曜日

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