国家資格

システムアーキテクト

システムアーキテクトとは、システム開発の上流工程を主導する立場で、豊富な業務知識に基づいて的確な分析を行い、業務ニーズに適した情報システムのグランドデザインを設計し完成に導く、上級エンジニアです。

高度IT人材として確立した専門分野をもち、ITストラテジストによる提案を受けて、情報システムまたは組込みシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、情報システムについては開発を主導します。

情報処理技術者試験制度のスキルレベル4(スキルレベルは1~4)に相当し、高度情報処理技術者試験の一つとなります。

試験日

試験日①受験受付:2018年7月5日(木) ~ 8月13日(月)
【筆記試験】2018年10月21日(日)

受験者と合格率の推移

【システムアーキテクト試験】
実施年受験者数合格率
2017年5,539人12.7%
2016年5,363人13.9%
2015年5,274人13.2%
2014年5,735人15%
2013年6,113人14.1%

試験対策

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試験概要

試験地

全国主要都市

受験資格

年齢、学歴等に制限はなく誰でも受験できます。

受験料

5,700円(税込)

試験内容

[午前]
■午前I(高度試験-共通知識)
多肢選択式(四肢択一):30問 50分

  1. テクノロジ系
  2. マネジメント系
  3. ストラテジ系

■午前II(高度試験-専門知識)
多肢選択式(四肢択一):25問 40分

  1. テクノロジ系:
    1. コンピュータシステム - コンピュータ構成要素、システム構成要素
    2. 技術要素 - データベース、ネットワーク、セキュリティ
    3. 開発技術 - システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術
  2. ストラテジ系:システム戦略 - システム戦略、システム企画

[午後]
■午後I
記述式:4問中2問解答 90分

■午後II
論述式(概ね2000~3000文字程度で論述する):3問中1問解答 120分

【午後の試験 出題範囲】

  • 情報システム
    1. 契約・合意に関すること
    2. 企画に関すること
    3. 要件定義に関すること
    4. 開発に関すること
    5. 運用・保守に関すること
    6. 関連知識
  • 組込みシステム
    1. 機能要件の分析、機能仕様の決定に関すること
    2. 機能仕様を満足させるハードウェアとソフトウェアの要求仕様の決定に関すること
    3. 組込みシステムに応じた開発手法の決定
    4. 汎用的モジュールの利用に関すること
合格基準

午前I、午前II、午後Iの試験ともに100点満点の60点以上、午後IIの試験でAランク(A~Dの4ランク中)で合格となります。

免除科目

以下のいずれかに当てはまる場合は、該当の免除資格を得てから2年間「午前I試験」が免除されます。

  1. 「応用情報技術者試験」の合格者
  2. いずれかの高度情報処理技術者試験の合格者
  3. いずれかの高度情報処理技術者試験の午前I試験で基準点以上の成績を得た者
主催団体

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
〒113-8663 東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス15階

IT人材育成本部 情報処理技術者試験センター
TEL 03-5978-7600(代表)

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sa.html

試験対策

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合格者からのアドバイス

2012年合格:20代 男性

元々情報処理関係の仕事を務めていて、それに関する資格をいくつも手にしてきました。今の仕事はシステムアーキテクト試験に近いような内容だったことから、自分自身の仕事に磨きをかけようと思い、システムアーキテクト試験を受験することにしました。試験自体は結構見慣れている形式ですが、アーキテクト試験の資格ではどのような問題が出るのか、手始めに試験の元であるIPAのHPにて過去問題をダウンロードして問題の傾向を確認しました。午前の2つの問題は今までの仕事や試験で学んだ内容がほとんどだったので、あとは回答の精度を上げるために過去問題をひたすら解くことで合格することができると確信しました。しかし午後はアーキテクト試験ならではの記述問題や論述問題が中心だったので、試験対策としてどのようにしていくのか悩みました。

システムアーキテクト試験対策の基軸として午後問題をどのようにするかがカギと考えて、午前対策はサラッと、そして午後対策に時間とコストを使うことに決めました。午後対策として使ったのが過去問題もありますが、もう一つとして通信添削を使いました。予備校に通う手も考えましたが、物理的に遠かったこと、そして現在の仕事が忙しく予備校に通う時間・手間がなかったこともあり、通信添削であれば空いている時間を使って問題を解いて送り、返送された指摘をもとにさらなる対策に努めるようにしました。その通信添削の中で出た不明点もすべて聞くことにしたこともまた良い対策となりました。時間を取ることができなかったことがチャンスとして考えて、ひたすら問題を解き、対策を行うようにしていきました。そうして試験に対するモチベーションを上げていくことと同時に、午後の試験の傾向と対策を万全にしていくことができました。

試験が近づいたと同時に仕事もだいぶ忙しくなり、まとまった時間は休日くらいしかなくなってしまいましたが、それでも出勤・帰宅の移動時間を使って試験対策に臨みました。もっぱら今までといてきた内容の復習が中心で、実際に問題を解くのは休日になってからしかありませんでした。その時にも通信添削の問題は役立ちましたが、他にも論文対策として「事例集」と呼ばれる問題集を購入して論文の対策を徹底して行うようにしました。専門的な知識はスマートフォンを使って調べて、理解していくことで、問題に対して自信を持って接するようにしました。移動時間中にやったことによって時間意識を高めることができたのが試験問題の時間感覚を身につける際大いに役立ちました。

多忙により試験対策の時間を取ることがなかなか難しかったのですが、やり方を変えて行くことで限られた時間を使った十分な対策を行うことができました。実際の試験でも移動中の勉強や通信添削の模擬試験などで身につけた時間感覚がフルに活き、時間いっぱいまで入念に確認することができました。特に論文問題は問題文を読む時間、回答をする時間などの時間配分をきちんと行うことができ、ギリギリまで確認・やり直しを行うことで、自分の回答に自信を持つことができるまでに至りました。結果は一発で合格することができたのでホッとしました。システムアーキテクト試験は上級試験ですので、単純に知識や技術を得るだけでは合格は難しいです。その知識・技術を活かして、どのようにして事例に対処を行っていくべきかが肝になってきます。この試験でも特に午後にはそのことが強く問われるため、午前対策よりも午後の対策に時間を費やした方が良いです。また午後の対策は独学でも大丈夫ですが、より確実に合格するのであれば通信添削や予備校を使うなど推敲や手直しのできるようなところに頼っていくことでより合格に近づくことができます。

2011年合格:30代 男性

システムアーキテクトの資格合格に至るまでの私の勉強方法です。
午前問題は、市販の問題集を繰り返し実施しました(読むだけ)。
【午前1対策】システムアーキテクト用の問題集だと、問題のバリエーションが少なく感じたため、応用情報技術者試験の問題集を購入し、繰り返し実施しました。特にまとまった学習時間を設けたわけではなく、通勤時間を利用して電車内で解いていました。分厚い問題集を持ち歩くのは大変だったので、午前1にあたる箇所だけ問題と解答をコピーし持ち歩いていました。今日やる分だけを持ち歩いていたので、重たくはなかったです。
実際に使用したのは、ITEC社の応用情報技術者の予想問題集です。選んだポイントは、問題数が多かったのと、解答ページにある解説がわかりやすかったためです。また、過去に使用して、予想問題と近い問題が出たことがあってからは愛用しています。
【午前2対策】基本的には午後1と同様ですが、使用する問題集がシステムアーキテクトのものにかわります。問題集のポイントは、矢張り問題のバリエーションが多く載っているものです。私は、参考書的な本はあまり買わなかったので、できるだけ自分にとって解説がわかりやすいものを探しました。
実際に使用したのは、ITEC社のシステムアーキテクトの予想問題集です。先の午前1もそうですが、私が購入したのは予想問題集なので、二度目の試験の歳には情報更新されている新版を購入しなおしました。値段はして安くはありませんが、一度不合格になっており、ここでけちったために不合格になるのも嫌だったので。内容の変更は私が購入した版ではそれほど多くもありませんでしたので、午前問題が得意な方は気にすることはないかもしれません。
午後問題も、市販の問題集を参考に、繰り返し実施しました。
【午後1対策】午後2目線で選んだ問題集に載っている午後1の問題を何度か解きました。これも電車に載っている時間しかやっていません。電車に乗ると、まず午後1の問題を解き、午後1の問題ができないくらいの時間しかない場合は午前問題を解いていました。
【午後2対策】システムアーキテクト用の問題集を購入し、取り組みました。問題集選びは、なるべく論文例が沢山載っているもの、自分が書けそうな分野(書く際に参考にできそうな分野)の論文例が出ているものとしました。購入後は、得意分野、且つ試験に出そうなところから3つ選択し(出そうなところが絞れないときはもっと増えたりしました)、まずは1つ書いてみます。最初はなかなか書けないので、論文例をほぼ丸写しで、自分の経験したところを置き換えていきました。それができたら、今度は自分の書いたものを見ながら、問題からそれないように、且つ手直ししながら書きます。繰り返すうちに文が纏まってくるので、今度は何も見ないで書きます。見ないで書けるようになれば、できあがりです。後はできたものを電車で読み直し、手直ししたくなったら直していきます。論文例だけでうまく書けないときは、他の論文例や、午後1の事例も参考にしました。私の場合は、事例が不足していたので、更に例が多く出ている問題集を追加購入しました。もし機会があれば、添削してもらうとよいと思います。私も一人よがりになっている箇所を指摘してもらえて助かりました。試験に出そうなところの分野の特定は、問題集の最初のページの方に載っていることがあるので、数冊見比べれば多少は絞れると思います。書いた論文は、試験当日にも持って行き、試験前に読み直しました。取り組み時期は、一番時間がかかる午後2に一番最初に手をつける方がいいと思います。私は午前から取り組んでしまい、午後対策のときに纏まった時間がなかなか確保できなくて苦しみました。
好みもあるのでお勧めとはいえませんが、私が実際に使用したのは、技術評論社のシステムアーキテクト合格教本です。

2011年合格:50代 男性

自分は、大学を卒業して大手IT企業に就職しました。昔からコンピューターを扱うのは好きでしたし、何よりも自分の力を活かせるのはこの世界だ家だと思っていたからです。

会社での仕事は順調で、親切な先輩にも出会い社会人として問題なく働いていたと思います。
しかし同じ会社で2年が過ぎた頃、自分の仕事に何か物足りなさを感じている自分がいました。会社として十分な成果は残しているものの自分の力をもっと活かせることはないかと探しました。

様々な方向がある中で、まず自分がやってみようと思ったのが「システムアーキテクト」の資格を取る事でした。ネット上では、合格率は極めて低く難易度は高めであると書かれてあり、さらに自分のやる気がわいてきました。

そこから、自分が始めた勉強法です。

まずは、敵を知ることが一番大事です。自分の得意とするリサーチから始めました。
ネットでの情報集めはもちろんの事、社内の先輩・同僚でこの資格を持っている者に話を聞きにいきました。

話をした先輩・同僚に共通していた点は「論文」には十分に対策が必要だという事でした。後は、午前中の筆記試験は基礎的問題であり、問題集をこなせば点をとれるという情報でした。

もちろん、勉強を十分にしないで試験に臨んだ方々は不合格になっているようでした。

基礎問題に対して、テキストを購入する必要はありませんでした。ただ、どのような問題が出題されているのか過去問題を集め一通り解く事にしました。
いくつか難しい、わかりにくい問題はありましたが基礎理論・コンピューターシステム・技術要素・開発技術・マネジメント系等はその後、試験直前まであまり長く勉強する必要は無いと判断しました。

もちろん、個人で得意・不得意はあると思いますし、誰もが簡単に解けるようなものと言う意味ではありません。IT企業である程度働いている、その知識を持っている人に対しては基本的な問題だということです。
一度過去問題を解いてみて、全く点数が取れないようなら話は、別です。どんなにほかの分野で点数を取ったとしても基礎ができていなければ合格しませんので、自分がある程度できるようになるまで繰り返し問題を解いてみるといいでしょう。

午前中の2時間目にあてられているのが応用問題・専門性を問われる問題です。
これも、まずは過去問題を解いてみて自分がどれくらいのレベルなのかを確かめてください。中には、全く点数が取れない方もいらっしゃるでしょう。私の場合は、少してこずりましたが問題集を3度くらい解き続けました。

試験勉強に重点を置いたのは、午後に行われる記述・論文問題です。
これは、過去問と言うよりも対策を練る事が必要です。記述・論文では、採点の際に必要な要点がしっかりとまとまっているかを見られます。論文の場合は、特にコツを覚えるだけで文章力が無くても対策ができます。

記述・論文に対しての対策・要点をつかむコツの本が出てますので参考にしてみるのが良いでしょう。

後は、練習あるのみです。自分で頭と手を使って繰り返し技術・論文を書く作業を行ってください。
自分も仕事を続けながらの試験勉強でした。多くの方が、社会人として働きながらこの資格試験に挑戦するようです。合格率が低いのはなぜだか考えたことがありますか?このような資格は専門職として働いてる人が多く受験しますが、その中でどれくらいの者がしっかりと試験勉強・対策をしたでしょうか?きっと半分以上の方が、自分の実力試しのような気分で試験対策もせずに挑戦しているように思います。
本当にこの資格を取る気があるのなら、下調べ・過去問題・論文の対策をしてください。短い時間でも、数ヵ月毎日続ければ試験対策はできるでしょう。健闘を祈ります。

「システムアーキテクト」資格取得者の方へ あなたの経験を同じ目標に向かっている仲間に伝えてみませんか?

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【システムアーキテクト試験】

受付期間

7月上旬~8月中旬

試験日

10月の第3日曜日

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