国家資格

エンベデッドシステムスペシャリスト

エンベデッドシステムスペシャリストとは、自動車・家電・モバイル機器などに搭載する組込みシステムを、ハードウェアとソフトウェアを適切に組み合わせて構築し、求められる機能・性能・品質・セキュリティなどを実現できる組込みエンジニアです。

高度IT人材として確立した専門分野をもち、組込みシステム開発に関係する広い知識や技能を活用し、最適な組込みシステム開発基盤の構築や組込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行います。

情報処理技術者試験制度のスキルレベル4(スキルレベルは1~4)に相当し、高度情報処理技術者試験の一つとなります。

試験日

試験日①受験受付:2018年1月11日(木) ~ 2月19日(月)
【筆記試験】2018年4月15日(日)

受験者と合格率の推移

【エンベデッドシステムスペシャリスト試験】
実施年受験者数合格率
2017年4,590人17.9%
2016年3,148人17.2%
2015年3,458人16.6%
2014年3,506人17.1%
2013年3,801人17.9%

試験対策

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試験概要

試験地

全国主要都市

受験資格

年齢、学歴等に制限はなく誰でも受験できます。

受験料

5,700円(税込)

試験内容

[午前]
■午前I(高度試験-共通知識)
多肢選択式(四肢択一):30問 50分

  1. テクノロジ系
  2. マネジメント系
  3. ストラテジ系

■午前II(高度試験-専門知識)
多肢選択式(四肢択一):25問 40分

  1. テクノロジ系:
    1. コンピュータシステム - コンピュータ構成要素、システム構成要素、ソフトウェア、ハードウェア
    2. 技術要素 - ネットワーク、セキュリティ
    3. 開発技術 - システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術

[午後]
■午後I
記述式:3問中2問解答 90分

■午後II
記述式:2問中1問解答 120分

【午後の試験 出題範囲】

  1. 組込みシステムの設計・構築に関すること
  2. 組込みシステムのソフトウェア設計に関すること
  3. 組込みシステムのハードウェア設計に関すること
合格基準

午前I、午前II、午後I、午後IIの試験ともに100点満点の60点以上で合格となります。

免除科目

以下のいずれかに当てはまる場合は、該当の免除資格を得てから2年間「午前I試験」が免除されます。

  1. 「応用情報技術者試験」の合格者
  2. いずれかの高度情報処理技術者試験の合格者
  3. いずれかの高度情報処理技術者試験の午前I試験で基準点以上の成績を得た者
主催団体

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
〒113-8663 東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス15階

IT人材育成本部 情報処理技術者試験センター
TEL 03-5978-7600(代表)

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/es.html

試験対策

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合格者からのアドバイス

2012年合格:30代 男性

エンベデッドシステムスペシャリスト(ES)試験は、組み込み(エンベデッド)ソフトウェアの設計を、上流工程から行うことの出来るスペシャリストを目指す人の実力を測るための国家試験です。
午前に2部、午後に2部の試験が行われる長丁場です。
ソフトウェア業界においては、この資格を保有していないと従事することの出来る業種・業界というものは存在しませんが、転職時などに転職者の実力を測る上での指標となりうるものです。
現役のエンベデッドシステムプログラマやエンジニアであっても、試験対策は必要です。
何故なら、前述の通り、試験範囲は設計やドキュメントなど上流工程も絡んでくるからです。

出題形式は、午前ⅠとⅡはマークシート形式、午後ⅠとⅡは筆記式です。
試験対策は参考書や過去問を解くのが速道です。
午前はエンベデッドシステムにまつわる基本事項の4択式です。
様々な規模・用途向けのシステム開発経験者であれば、それほど恐れることはありませんが、学生さんの場合はシステム開発業務がどのような流れで進んでいくのかを、まず勉強する必要があります。

開発経験者でも開発基盤の構築など、万人が通っていない部分もあるため、開発工程の手前から勉強する必要があります。
また、「死ぬ」「固まる」など、組み込み業界も他の技術系のご多分に漏れず方言が多いため、正しい言葉で回答する必要があります。

計算問題も出題されます。
午前のマークシートも、計算結果の数値を選ばせるものがある点は注意が必要です。
バイト、アドレス、周波数と時間、帯域絡みの定番問題もあります。
これらは計算で求めるのではなく、主な単位変換を暗記してしまいます。
「1MHz=1us」などです。
これを10倍、100倍、1000倍するなどして答えを導けるようになるととても楽です。

午後の問題は文章を構成する必要があるものの、知識さえあればどうとでもなります。
また、エンベデッドシステムに関する試験とは言え、近年の高機能なエンベデッド機器と発展を反映して、データ通信やネットワーク、セキュリティに関する出題もされます。
小規模のエンベデッドシステムでは情報セキュリティは縁遠いことの少なくないため、nonOSしか開発したことのない方などは、通信プロトコルや、セキュリティ実装方法などについても勉強すると良いでしょう。

午後問では開発事例が例示され、それについての設問が出題されがちです。
実装にまつわる事例ばかりでなく、プロジェクトマネジメントに関する出題もあります。
個人的な考え方ではなく、世の中で良しとされている開発手法や管理方法などに付いて論じる必要も出てきます。
過去問を一問でも解いてみると、回答方法の「ノリ」が分かるため、非常に捗ります。

「スペシャリスト」試験だけあって、経営に踏み込んだストラテジ系の出題もあります。
役付となったなど、経営層となった人などは、システム受注の前段階である企画や計画、RFP、法務、関連法規、組織運営など、エンベデッドからかけ離れた内容についても出題されるため注意が必要です。
これらも過去問を解くのが良いですが、この試験自体も歴史が浅い上、試験内容自体も改訂が激しいです。
過去問だけでなく、予想問題の掲載されている参考書を解くのが良いです。

エンベデッドシステムエンジニアは、現役バリバリのプログラマが多い、法規や知財など言葉は知っていても日常業務とは縁遠いでしょう。
無駄なことを極力嫌う方も多いため、試験勉強のために時間を割くことに意義を見いだせないかも知れません。
通勤時間を利用したり、自ら図書館へ出向いて勉強する環境を整えてから勉強を行うとモチベーションが高まりやすいものです。

2012年合格:30代 男性

大学に在籍をしていた頃からIT業界に興味があり、卒業まで待てずに友人と共に起業をした私は、自分の持っているシステムエンジニアの技術だけではなかなか厳しい世界と認識するようになり、関連する資格を取りながら、更に勉強をするようになりました。この資格も勉強をしていく上で、取っておいたほうが良いだろうという頃で、取得を目指したのですが、技術的にも知識の面でもかなり難しい部類の試験となりました。技術的な面は、社会人としてIT業界で働いているので、それなりに自力が身についていたこともあり、一般の方よりは壁になるものはなかったのですが、それでも知らなければならない技術の方法が多く出てきたので、学科の試験の勉強も含めて、専門学校に通い始めました。技術的に足らない部分は、専門学校の日ごろの授業で学ぶことを活かしながら、通常の仕事と関連付けさせて練習をしていたので、比較的すんなりと身につけることができました。ここで問題になったのが学科の試験でした。学科の知識については、いくら日ごろからこの分野に慣れているからといって、自分で把握している名称と正確な名称とは違うことがかなり多かったので、ゼロからはじめなければならないことも多く、かなりの労力と精神力が必要になるなと受験勉強を始めた当初の私は思い、できるだけ効率よく勉強していく方法を考えました。ただでさえ多くの知識を入れなければならないと思ってしまうと気が滅入りがちになってしまう上に、私はそれほど集中力のある人間ではないので、一度に集中できる時間は多くても2時間でした。それ以上になると、仕事のことが気になったり、他の事を考えながら勉強をしている状態になってしまうので、かなり非効率な時間のすごし方になってしまいます。そこで、勉強する時は必ず2時間以内で一区切りを設けて、間に仕事や食事、時には遊びに行ったりもして、ストレスを溜めずに勉強するように心がけました。更に、試験に関係のある科目の単語帳を全て作成し、あらゆる場面で見ることができる体制を作っていました。私は朝会社まで電車で通勤していますので、電車に乗っている30分は必ず単語帳を見ていましたし、食事中や授業の間の休憩時間も同様でした。ここで重要なのが、勉強をするつもりでしっかりと単語帳で書き取りを行ったりしないことです。そこまですると、勉強している感じになってしまい、本来勉強をする時間になっても単語帳で勉強したから良いという意識になってしまうこともあり、本来行わなければならない勉強が疎かになってしまうことも少なくありません。つまり単語帳を見ることに満足してしまってはあまり意味がないということです。あくまでも生活のリズムの中で、行う食事や通勤時間の中に単語帳を取り込むことによって、勉強をしているという意識から遠ざけるようにしました。そのため、単語帳を眺めるという感覚に近いと思います。もちろん最初のことは、あくまでも眺めているだけですので、知識として覚えているわけではありません。その為、問題を解いていても単語が出てこないことも少なくなく、なかなか身になっているという感覚はないのですが、徐々に今までわからなかった問題が自然と解けるようになってきました。この感覚になる為には、同じ単語帳を何十回何百回と繰り返し眺める必要があり、勉強しようとして気合を入れてみていると続きません。その為、あくまでも眺めるだけです。できるだけストレスを溜めないようにして自然な形で知識を増やしていけば、本試験前にはかなりの単語を覚えている状態になっていますので、必ず問題を解く際の財産になっていると思います。

2013年合格:50代 男性

私はエンベデッドシステムスペシャリスト試験に合格して資格を取得することが出来たのですが、この試験はとても難しいのであまり受かる自信はありませんでした。
そのためこの試験に1回で合格した時は嬉しさよりも驚きの方が大きかったのですが、ただその時の喜びは本当に大きかったです。
もちろん絶対に受かってやると言う強い信念を持って勉強をしたので、そういった強い意志を持って勉強をしたのも良かったと思っています。
私にはエンベデッドシステムスペシャリスト試験にどうしても合格したい理由があったので、その目的の達成のために多少きつくても一生懸命勉強することにしました。
とは言ってもただ闇雲に勉強していてはモチベーションを保ち続けるのは難しいと考えて、どうしたら集中力を維持し続けることが出来るかを考えました。
そこでまず始めに大まかな計画を立ててそれに沿って勉強をすることにしたのですが、それが結果的には早期合格に繋がったのだと思っています。
しかし試験勉強を始めた頃は勉強法に自信が持てずに今のような感じで勉強を進めて良いのかどうか迷ったのですが、そのようなことを考える暇があったら兎に角勉強をすることにしました。
私は市販で売られている参考書を使って独学で勉強をしたのですが、参考書を読んでもよく分からずに困ってしまったことが多々ありました。
そんな時には別の参考書を購入しようと思ったのですが、分からない箇所は自分で考えるしかなく何冊も参考書を買っても問題は解決しないと考えました。
そのため分からない箇所があったらまずは暗記しようと心掛けて、それでも頭に入らない時にはノートに書いて覚えることにしました。
この方法は私にとってはとても効果的で、それによって分からない箇所をどんどん克服することが出来たので本当に良かったです。
私はこういった形で3ヶ月間勉強を続けたのですが、もちろん毎日参考書を読んだりノートを書いたりしていたらいくらやる気があっても嫌になることもあります。
そういった時にはあまり無理をしないようにすることを心掛けて、外に出て遊びに行ったり散歩に行ったりして気分を紛らわすこともけっこうありました。
綿密な計画を立ててその通りに実行することは私の性格から難しいと考えていたので、大まかな計画は立ててはいたのですが細かい計画を立てることをしませんでした。
試験勉強には気分転換が絶対に必要ですがどのように気晴らしをするのが良いかを考えることも重要なことで、気分良く勉強するために色々と工夫をしました。
それによりきつい試験勉強にも耐えることが出来たのですが、特に最初の辛い3ヶ月間に耐えることが出来たのは上手く気分転換が出来たからだと考えています。
その後2ヶ月間は実践力を身に付けるために問題を解いたのですが、それによってまだしっかり理解していない箇所を見つけることが出来ました。
問題を解いて分からない箇所があったらしっかりとその部分を復習したのですが、それによって基礎力も身に付けることが出来たのです。
私にとってはそれはとても大きなことで、問題を解くことで実践力だけでなく基礎力もまた身に付けることが出来たのは合格への自信に繋がりました。
そして試験前1ヶ月間で過去問を解いて出方を確認してから試験に臨んだのですが、全てが上手く行って何とか合格することが出来ました。
私は短期間の試験勉強でこの試験に合格することが出来たのは、大まかではありますがしっかりと計画を立てたことだと思っています。
ですからこれからどのように試験勉強をしたら良いか分からずに悩んでいる人がいたら、まずは計画を立ててから勉強を始めることをお勧めします。

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【エンベデッドシステムスペシャリスト試験】

受付期間

1月中旬~2月下旬

試験日

4月の第3日曜日

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