国家資格

労働基準監督官

労働基準監督官とは、日本全国の労働者の職業生活や生命と健康を守り、人間尊重の基本理念に立脚した法定の労働条件を確保することを職務とする者です。

厚生労働本省または全国各地の労働局、労働基準監督署に勤務し、労働基準法、労働安全衛生法などに基づき、工場、事業場などに立ち入り事業主に法に定める基準を遵守させることにより、労働条件の確保・向上、労働者の安全や健康の確保を図り、不幸にして労働災害にあわれた方に対する労災補償の業務を行います。

また、労働基準法などの法律違反の罪について、刑事訴訟法に規定する特別司法警察職員の職務を行います。特に最近は、賃金不払残業の防止や過重労働による健康障害防止対策等を推進するといった面での活躍が期待されています。

試験日

試験日①受験受付:2018年3月30日(金) ~ 4月11日(水)
【筆記試験】2018年6月10日(日)
【人物試験(個別面接)、身体検査】2018年7月11日(水)

応募者と合格率の推移

【労働基準監督官採用試験】
実施年応募者数合格率
2017年3,711人12.9%
2016年3,673人10.9%
2015年3,872人10.8%
2014年4,991人7.8%
2013年3,973人10.1%

試験対策

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試験概要

試験地

[1次試験] 札幌市、仙台市、秋田市、東京都、新潟市、名古屋市、金沢市、大阪市、松江市、広島市、高松市、松山市、福岡市、熊本市、鹿児島市、那覇市

[2次試験] 札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市 高松市 福岡市、熊本市、那覇市

受験資格
  1. 試験実施年の4月1日時点において21歳以上30歳未満の者
  2. 試験実施年の4月1日時点において21歳未満でも、大学を卒業している者および3月までに卒業する見込みの者
  3. 人事院が上記の者と同等の資格があると認める者

※次のいずれかに該当する者は、この試験を受けることができません。

  1. 日本の国籍を有しない者
  2. 国家公務員法第38条の規定により国家公務員となることができない者
    • 成年被後見人、被保佐人(準禁治産者を含む)
    • 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまでの者またはその刑の執行猶予の期間中の者、その他その執行を受けることがなくなるまでの者
    • 一般職の国家公務員として懲戒免職の処分を受け、その処分の日から2年を経過しない者
    • 日本国憲法またはその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、またはこれに加入した者
受験料

受験料は無料です。

申込者数
合格率

労働基準監督官A(法文系)

応募者数合格者数合格率
2017年2,83533912.0%
2016年2,8782829.8%
2015年3,1482979.4%
2014年3,9842987.5%
2013年3,0712598.4%

労働基準監督官B(理工系)

応募者数合格者数合格率
2017年87613915.9%
2016年79512015.1%
2015年72412016.6%
2014年1,007908.9%
2013年90214215.7%
試験内容

【1次試験】

  • 基礎能力試験(多肢選択式): 40題、2時間20分
    公務員として必要な基礎的な能力(知能および知識)についての筆記試験。知能分野 27題、知識分野 13題。
  • 専門試験(多肢選択式): 2時間20分
    • 労働基準監督A - 48題出題、40題解答
      必須12題 - 労働法、労働事情(就業構造、労働需給、労働時間・賃金、労使関係)
      選択36題から28題選択
      憲法、行政法、民法、刑法、経済学、労働経済・社会保障、社会学
    • 労働基準監督B - 46題出題、40題解答
      必須8題 - 労働事情(就業構造、労働需給、労働時間・賃金、労使関係、労働安全衛生)
      選択38題から32題選択
      工学に関する基礎(工学系に共通な基礎としての数学、物理、化学)
  • 専門試験(記述式): 2時間
    • 労働基準監督A - 2題 労働法、労働事情(就業構造、労働需給、労働時間・賃金、労使関係)
    • 労働基準監督B - 4~6題出題、2題解答
      必須 - 工業事情1題
      選択 - 38題から32題選択
      工学に関する専門基礎(機械系、電気系、土木系、建築系、衛生・環境系、応用化学系、応用数学系、応用物理系等の工学系の専門工学に関する専門基礎分野)から3~5題出題し、うち1題選択
  • 【2次試験】

    • 人物試験: 人柄、対人的能力などについての個別面接
    • 身体検査: 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む)、尿、その他一般内科系検査
    合格基準

    [前提]
    (1) 筆記試験の得点は各試験種目の素点をそのまま用いるのではなく、標準偏差を利用した「標準点」を用います。

    (2) 人物試験および身体検査においては、得点を算出せず合否の判定のみを行います。

    ※最低限必要な下限の得点に達しない試験種目が一つでも存在する者については、他の試験種目の成績にかかわらず不合格となります。この下限の得点は、筆記試験の多肢選択式試験は満点の30%、記述式試験については個別に定められます。

    [第1次試験の合格者の決定]
    基礎能力試験および専門試験(多肢選択式)の各得点がいずれも下限の得点以上の場合、両試験の標準点を合計した得点に基づいて、第1次試験の合格者を決定します。

    [最終合格者の決定]
    第1次試験合格者のうち、専門試験(記述式)において下限の得点以上であり、かつ人物試験および身体検査に合格した者について、全ての試験種目の標準点を合計した得点に基づいて最終合格者を決定します。

    主催団体

    厚生労働省 労働基準局 監督課監督係
    〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
    TEL 03-5253-1111(内線5581)

    北海道労働局 011-709-2311
    宮城労働局 022-299-8833
    秋田労働局 018-862-6681
    東京労働局 03-3512-1600
    新潟労働局 025-288-3500
    愛知労働局 052-972-0251
    石川労働局 076-265-4420
    大阪労働局 06-6949-6482
    島根労働局 0852-20-7005
    広島労働局 082-221-9241
    香川労働局 087-811-8915
    愛媛労働局 089-935-5200
    福岡労働局 092-411-4861
    熊本労働局 096-211-1701
    鹿児島労働局 099-223-8275
    沖縄労働局 098-868-4003

    http://www.saiyo-kantokukan.mhlw.go.jp/examination.html

    試験対策

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    合格者からのアドバイス

    2016年合格:20代 男性

    大学在学中に進路を考えた時、正義感の強い自分の性格と、弱い立場の人を守りたい、力になりたいという思いを活かせる仕事に就きたいと思い、この資格取得を決心しました。
    公務員試験の一種なので簡単ではない、と聞いてはいましたが、実際に勉強を始めて弁護士の試験かな?と思うような試験内容に最初は躊躇しました。幸い大学在籍中だったので専門の講師や恩師に教えを乞う事ができて、疑問を解消しながら勉強出来たので合格出来たと確信しています。独学ではまず不可能だったし、卒業後に改めてチャレンジするには相当時間と労力、精神面でのタフさがより必要になると感じました。可能であれば、受験だけに集中出来る環境の人にお勧めしたい資格取得です。
    労働基準監督署は大手企業から中小企業に至るまで、全ての人が正しく賃金を受け取り、拘束時間を守っているかや時間外手当を全うに受け取っているかなど、雇用者と雇用される側両方の立場を冷静に分析し、トラブルの際に仲裁に入り問題を解決するという仕事です。つまり労働に関する専門知識、法律は全て頭に叩き込まなければいけないので、弁護士の資格かな?と思った自分の考えも当たらずとも遠からずと言った所でしょう。
    時事問題や文章の読解力の問題もあるので、毎日必ず新聞(出来れば地方紙より全国紙、特に経済新聞がお勧めです)に目を通し、自分の興味関心のある内容だけでなく、今話題を呼んでいる情報やニュースは必ず把握し、自分なりに解釈し理解する必要があります。この辺りは一般企業の採用試験でも多いいわゆる一般常識問題なので、ここで点数を落とすようでは先行き不安です。
    この資格特有の労働法、憲法及び行政、経済学や民法と言った専門知識を必要とする科目こそ時間を掛けて暗記する必要があります。法律の解釈は実に難しく、独りよがりの勉強で間違った解釈をしてしまうと、当然合格が遠のくので、少しでも迷ったり判断出来ない内容は積極的に専門家の意見(指導)を仰ぐ事をお勧めします。
    私の場合はこの法律に関する専門ノートを独自で作り、自分だけの六法全書とも言うべき辞書を制作しました。何か分からない単語や専門用語、「労働法第何十条」などの疑問にぶつかる度に書き足し、より深く1つの単語の意味を自分の物にする努力を行いました。
    今は時代背景もあり女性の増員を推し進めているので、特に女性が積極的に受験するのは良い事だと思います。
    幅広い知識と教養が求められる資格なので、きめ細やかな機転の利く女性に向いていると私は思っています。実際未だ現場は男性の比率が多い職場ですが、女性の社会進出に伴い、ニーズは増えて来ます。諦めずに挑戦して欲しいものです。
    一次試験にパスした人は二次試験があり、これには体力検査も含まれますが、よほど虚弱体質や視力が極端に悪い、聴覚に問題があるなど疾患がなければ心配する事はありません。決して差別ではなく、業務に支障を来さないための働く人の為の検査だと思ってください。
    論文試験対策は、過去問題を参考にひたすら書いて講師に採点してもらいました。自分の考えを上手に表現出来ているか、感情的になっていないかなど、内容だけでなく文体も重視されるので、過去に合格者を多く輩出している専門学校などで勉強するのも合格へのベストな近道だと断言します。
    過去問題を解くのは当然の事ですが、経験豊かな講師陣に教えを乞う事程身に付く勉強法はないと思います。
    優秀な大学生でも2年以上の月日を掛けて勉強する資格試験、のんびり構える事なく思い立ったら直ぐにでも勉強を始めてください。暗記する事、物事を理解し解釈する力など、身に付ける事は山積です。貴方の性格に適した職業である事が大前提です。

    「労働基準監督官」資格取得者の方へ あなたの経験を同じ目標に向かっている仲間に伝えてみませんか?

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    【労働基準監督官採用試験】

    受付期間

    3月下旬~4月中旬

    試験日

    6月中旬

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