国家資格

皇宮護衛官(高卒程度)

皇宮護衛官とは、天皇皇后両陛下や皇族各殿下の護衛、皇居や御所等の警備に従事する者です。国家公務員の官職の一つで、警察庁の公安職の職員として、警察庁の附属機関である皇宮警察本部に所属します。皇宮護衛官は特別司法警察職員であり、警察官ではありません。

試験日

試験日①受験受付:2018年7月17日(火) ~ 7月26日(木)
【筆記試験】2018年9月23日(日)
【人物試験、身体検査、身体測定、体力検査】10月下旬で指定する日

応募者と合格率の推移

【皇宮護衛官採用試験(高卒程度試験)】
実施年応募者数合格率
2017年520人2.3%
2016年380人3.4%
2015年515人2.7%
2014年473人2.5%
2013年764人2.5%

試験概要

試験地

[1次試験] 札幌市、多賀城市、東京都、大阪市、福岡市

[2次試験] 札幌市、仙台市、東京都、京都市、福岡市

受験資格
  • 試験実施年の4月1日時点において、高等学校または中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して5年を経過していない者、および翌3月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者
  • 人事院が上記の者と同等の資格があると認める者

※次のいずれかに該当する者は、この試験を受けることができません。

  1. 日本の国籍を有しない者
  2. 国家公務員法第38条の規定により国家公務員となることができない者
    • 成年被後見人、被保佐人(準禁治産者を含む)
    • 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまでの者またはその刑の執行猶予の期間中の者、その他その執行を受けることがなくなるまでの者
    • 一般職の国家公務員として懲戒免職の処分を受け、その処分の日から2年を経過しない者
    • 日本国憲法またはその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、またはこれに加入した者
受験料

受験料は無料です。

試験内容

【1次試験】

  • 基礎能力試験(多肢選択式): 40題 1時間30分 - 公務員として必要な基礎的な能力(知能および知識)についての筆記試験
  • 作文試験: 50分 - 文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験

【2次試験】

  • 人物試験: 人柄、対人的能力などについての個別面接
  • 身体検査: 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む)、血圧、尿、その他一般内科系検査
  • 身体測定: 身長、体重、視力、色覚についての測定
  • 体力検査: 上体起こし、立ち幅跳び、反復横跳びによる身体の筋持久力等についての検査
合格基準

[前提]
(1) 基礎能力試験の素点(正解数)が最終の得点となります。

(2) 作文試験、人物試験、身体検査、身体測定および体力検査については、得点を算出せず合否の判定のみを行います。

[第1次試験合格者の決定]
第1次試験の受験者のうち、基礎能力試験が満点の30%以上である者について、その得点に基づいて第1次試験合格者を決定します。

[最終合格者の決定]
第1次試験合格者のうち、作文試験、人物試験、身体検査、身体測定および体力検査に合格した者について、基礎能力試験の得点に基づいて最終合格者を決定します。

※身体測定、体力検査の基準

  • 身長が男子160cm、女子148cmに満たない者
  • 体重が男子48kg、女子41kgに満たない者
  • 色覚に異常のある者(ただし、職務遂行に支障のない程度の者は差し支えない)
  • 裸眼視力がどちらか一眼でも0.5に満たない者(ただし、矯正視力が両眼で0.8以上の者は差し支えない)
  • 四肢の運動機能に異常のある者
  • 上体起こし(筋持久力): ひざを曲げ、あおむきに寝た姿勢で、30秒間のうちに何回上体を起こすことができるかを検査します。男子21回以上、女子13回以上を基準とします。
  • 立ち幅跳び(瞬発力): 立位姿勢から両足踏み切りで前方にどれだけ跳躍することができるかを検査します。男子205cm以上、女子147cm以上を基準とします。
  • 反復横跳び(敏しょう性): 100cm間隔に引かれた3本のライン上で、20秒間のうちに何回サイドステップすることができるかを検査します。男子44回以上、女子37回以上を基準とします。
主催団体

皇宮警察本部 警務課人事第二係
〒100-0001 千代田区千代田1-3
TEL 03-3217-1516

http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/sennmonnsyoku_kousotsu/kouguu_kousotsu/kouguu_kousotu.html

合格者からのアドバイス

2014年合格:20代 男性

皇宮護衛官は大学卒業者のみでなく、高卒者でも受験できる資格です。自分で言うのもおこがましいのですが、成績は学年10番以内の成績、進路指導の先生から非常に狭き門ではあるけれど、全額奨学金をもらって大学進学するよう勧めてもらっていました。

両親は共働きで未だ幼い兄弟もいるので、私立大学に通う余裕は全くなく、1人暮らしを維持しながら学業に専念出来る環境を整えられるか否か、自分でも葛藤を続けていた頃この試験を知りました。

もし資格合格し、採用されれば全寮制の訓練を受けた後直ぐに配属され勤務開始となり、通常の公務員より若干高い給与で生涯働ける点に魅力を感じました。国の要である皇宮護衛という仕事に憧れてというのは実は後付の理由です。

試験の内容として筆記は一般の公務員試験と大差ありません。経済や文化、一般に言う常識問題です。また物理や数学及び地理や英語などは高校での授業を真面目に受けて、改めて全てを総括勉強すれば十分回答出来る内容です。

基礎学力が全てだと思うので、基本に忠実に、特別国立大学入試などの応用問題まで解かなくても大丈夫だと思います。過去問題を繰り返していると大よその内容が見当が付くでしょう。

筆記は学力と読解力も必要です。地方紙でも全国紙でもいいので毎日新聞を読んで、気になる記事を読み込み、それに対し自分がどう思ったか、何を感じたか、自分ならどのような対策を講じるかなどの論文方式にまとめて先生に採点して頂く練習を繰り返しました。

この試験の筆記は学力だけでなく、1つの物事を如何に多角的に見る事が出来る人物か、またいざというトラブルが発生した際どう対処出来るかなどの資質を見る目的もあります。どれだけ納得出来ても、伝達能力も必要なので、こうした論文勉強は役に立ったと思います。

新聞を読むというのは学力だけでなく時事問題に対する反応が俊敏になります。昨今世界中で起こったり話題になった政治及び経済ニュースを把握する事は勿論、現在も続く国際問題および国内問題に興味を持って接する事が大切だと思います。

興味がないという人は是非新聞の1面を熟読する事から始めると良いでしょう。慣れてきたら、それに付随する内容を掲載する中面も読み込めば尚良いでしょう。毎日記者の方が分かり易い表現や手法で掲載する表現や自分の思いを相手に伝える能力、綺麗な日本語を改めて学んだ気がします。

感情的になったり、解決策はこれだけである、という偏った読み方をするようでは不合格です。あくまで公務員らしく中立な姿勢を保ちつつ、上手に自分の意思も保つという練習をこうして行いました。

性格上正義感が強く、自分で解決したい!という人はこの資格はお勧め出来ません。この資格受験に当たって、柔軟且つ自分を持っている人が向いていると思いました。

1次試験の筆記が終わると、2次試験の面接があります。これは一般の企業同様、何故宮内庁ではなく皇宮護衛を希望するのか? 一般の公務員試験ではなく特殊な皇宮護衛を選んだ理由などを聞かれます。

あまり正直に答えると印象が悪いと思ったので学校の先生に相談しながらもっともらしい回答を準備しました。また「貴方は周囲からどんな性格の人だと思われていますか?」という質問も印象的です。

自分のPRをするものだとばかり思っていたので拍子抜けでしたが、家族との会話のやり取りや、学校のクラブ活動を行う中で下級生から言われた事などを思い出し、良くも悪くもここは正直に答えました。

日々の生活態度や得手不得手を自分で管理出来る人が求められます。学力以上にこの試験を受験するに当たって資質を問う事から初めてください。自分で分からなければ周囲に相談すると、第三者の冷静な判断で的確なアドバイスをもらえるかも知れません。

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難易度:

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【皇宮護衛官採用試験(高卒程度試験)】

受付期間

7月中旬~下旬

試験日

9月下旬

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