国家資格

海上保安学校学生

海上保安学校学生とは、海上保安学校において専門知識や技術に関する教育を受ける者です。海上保安学校は、海上保安庁の職員として採用された学生に対し、海上保安業務に必要な知識・技能を教授し、あわせて心身の鍛練を図ることを目的に設置された海上保安庁の教育機関です。

学科は「船舶運航システム課程」「情報システム課程」「海洋科学課程」「航空課程」の4つがあります。

船舶運航システム課程(教育期間1年)は、巡視船等に乗組み、海難救助、海上犯罪の取締りなどの業務のほか、船舶の運航・整備(航海コース)、機関の運転・整備(機関コース)、経理・補給・庶務・調理(主計コース)の業務に従事します。

航空課程(教育期間1年)は、一定期間の研修を受けた後、飛行機またはヘリコプターの操縦士として、海難救助、海上犯罪の取締りなどの業務に従事します。

情報システム課程(教育期間2年)は、巡視船等に乗組み、海難救助、海上犯罪の取締りなどの業務や通信機器の運用管理の業務に従事したり、海上保安部交通課、海上交通センター等に勤務し、航路標識の管理運営等の業務に従事します。

海洋科学課程(教育期間1年)は、本庁、管区本部等に勤務し、海洋観測、測量、海図の作成等の業務に従事します。

試験日

試験日①受験受付:2018年7月17日(火) ~ 7月26日(木)
【筆記試験】2018年9月23日(日)
【人物試験(航空課程は3次にて)、身体検査、身体測定、体力検査】10月中旬~下旬の期間で指定する日
【[航空課程のみ] 人物試験(個別面接)、身体検査、適正検査】12月上旬~中旬の期間で指定する日

応募者と合格率の推移

【海上保安学校学生採用試験】
実施年応募者数合格率
2017年3,909人13.6%
2016年3,897人14.6%
2015年3,932人16.3%
2014年4,069人14.4%
2013年4,055人12.4%

試験概要

試験地

[1次試験] 札幌市、函館市、小樽市、旭川市、釧路市、青森市、盛岡市、塩釜市、秋田市、水戸市、東京都、横浜市、新潟市、松本市、静岡市、名古屋市、金沢市、京都市、舞鶴市、大阪市、神戸市、和歌山市、米子市、広島市、高松市、松山市、高知市、福岡市、北九州市、長崎市、佐世保市、対馬市、熊本市、大分市、宮崎市、鹿児島市、奄美市、那覇市、石垣市

[2次試験] 小樽市、塩釜市、横浜市、新潟市、名古屋市、舞鶴市、神戸市、広島市、高松市、北九州市、鹿児島市、那覇市

受験資格
  1. 試験実施年の4月1日時点において、高等学校または中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して5年を経過していない者、および翌3月までに高等学校または中等教育学校を卒業する見込みの者
  2. 高等専門学校の第3学年の課程を修了した者で、試験実施年の4月1日時点において、当該課程を修了した日の翌日 から起算して5年を経過していない者など、人事院が上記に掲げる者と同等の資格があると認める者

※次のいずれかに該当する者は、この試験を受けることができません。

  1. 日本の国籍を有しない者
  2. 国家公務員法第38条の規定により国家公務員となることができない者
    • 成年被後見人、被保佐人(準禁治産者を含む)
    • 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまでの者またはその刑の執行猶予の期間中の者、その他その執行を受けることがなくなるまでの者
    • 一般職の国家公務員として懲戒免職の処分を受け、その処分の日から2年を経過しない者
    • 日本国憲法またはその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、またはこれに加入した者
受験料

受験料は無料です。

申込者数
合格率

【船舶運行システム課程】

申込者数合格者数合格率
2017年3,36440011.9%
2016年3,45147813.9%
2015年3,41850814.9%
2014年3,39546813.8%
2013年3,41638611.3%

【航空課程】

申込者数合格者数合格率
2017年179147.8%
2016年1501510%
2015年152159.9%
2014年196147.1%
2013年179179.5%

【情報システム課程】

申込者数合格者数合格率
2017年1856836.8%
2016年1976231.5%
2015年2629435.9%
2014年34023.2%
2013年3077825.4%

【海洋科学課程】

申込者数合格者数合格率
2017年841922.6%
2016年991515.2%
2015年1002323%
2014年138236.7%
2013年1532315.0%
試験内容

【1次試験】

  • 基礎能力試験(多肢選択式): 40題 1時間30分
    公務員として必要な基礎的な能力(知能および知識)についての筆記試験
  • 作文試験
    • 船舶運航システム課程: 50分 - 文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験
  • 学科試験(多肢選択式)
    • 航空課程: 26題 2時間 - 数学および英語についての筆記試
    • 情報システム課程: 26題 2時間 - 数学および英語についての筆記試
    • 海洋科学課程: 39題 3時間 - 数学、英語および物理についての筆記試験

【2次試験】

  • 人物試験: 人柄、対人的能力などについての個別面接(航空課程は3次試験で実施)
  • 身体検査
    • 船舶運航システム課程: 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む)、血圧、尿、その他一般内科系検査
    • 航空課程: 一般検査、呼吸器系検査、消化器系検査(口腔および歯牙を除く)、血液および造血臓器検査、腎臓、泌尿器系および生殖器系検査、運動器系検査、眼検査、視機能検査、耳鼻咽喉検査、聴力検査、口腔および歯牙検査、総合検査
    • 情報システム課程: 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む)、血圧、尿、その他一般内科系検査
    • 海洋科学課程: 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む)、血圧、尿、その他一般内科系検査
  • 身体測定
    • 船舶運航システム課程: 身長、体重、視力、色覚、聴力についての測定
    • 航空課程: 身長、体重、視力、色覚、聴力についての測定
    • 情報システム課程: 身長、体重、視力、色覚、聴力についての測定
    • 海洋科学課程: 視力、色覚、聴力についての測定
  • 体力測定
    • 船舶運航システム課程: 上体起こし、反復横跳び、鉄棒両手ぶら下がりによる身体の筋持久力などについての検査
    • 航空課程: 上体起こし、反復横跳び、鉄棒両手ぶら下がりによる身体の筋持久力などについての検査
    • 情報システム課程: 上体起こし、反復横跳び、鉄棒両手ぶら下がりによる身体の筋持久力などについての検査
    • 海洋科学課程: 鉄棒両手ぶら下がりによる身体の筋持久力などについての検査

【3次試験】 航空課程のみ

  • 人物試験: 人柄、対人的能力などについての個別面接
  • 身体検査: 精神および神経系検査
  • 適正検査: 模擬飛行装置を使用しての操縦検査

※次のいずれかに該当する者は不合格となります。

■船舶運航システム課程、情報システム課程

  • 身長が男子157cm、女子150cmに満たない者
  • 体重が男子48kg、女子41kgに満たない者
  • 視力(裸眼または矯正)がどちらか一眼でも0.6に満たない者
  • 色覚に異常のある者(職務遂行に支障のない程度の者は差し支えない)
  • どちらか片耳でも2,000、1,000、500各ヘルツでの検査結果をもとに算出した聴力レベルデシベルが、40デシベル以上の音の失聴のある者
  • 四肢の運動機能に異常のある者

■海洋科学課程

  • 視力(裸眼または矯正)がどちらか一眼でも0.6に満たない者
  • 色覚に異常のある者(職務遂行に支障のない程度の者は差し支えない)
  • どちらか片耳でも2,000、1,000、500各ヘルツでの検査結果をもとに算出した聴力レベルデシベルが、40デシベル以上の音の失聴のある者
  • 四肢の運動機能に異常のある者

■航空課程

  • 身長が158cmに満たない者、または190cmを超える者
  • 体重が男子48kg、女子41kgに満たない者
  • 各眼が裸眼で0.7以上および両眼で1.0以上の遠見視力を有しない者、または各眼について各レンズの屈折度が(+-)8ジオプトリーを超えない範囲の常用眼鏡により0.7以上、かつ両眼で1.0以上に矯正することができない者
  • どちらか一眼でも、80cmの視距離で裸眼また矯正により近見視力表(30cm 視力用)の0.2の視標を判読できない者
  • どちらか一眼でも、30~50cmの視距離で裸眼または矯正により近見視力表(30cm 視力用)の0.5の視標を判読できない者
  • 色覚に異常のある者
  • どちらか片耳でも、次のいずれかの失聴のある者
    • 3,000ヘルツの周波数において50デシベル超
    • 2,000ヘルツの周波数において35デシベル超
    • 1,000ヘルツの周波数において35デシベル超
    • 500ヘルツの周波数において35デシベル超
  • その他、操縦士として航空業務に支障のある者

※身体検査については、航空身体検査マニュアルの「III 航空身体検査項目等」で定めている基準等に準じて実施します。

合格基準

■船舶運航システム課程
[前提]
(1) 筆記試験の得点は各試験種目の素点をそのまま用いるのではなく、標準偏差を利用した「標準点」を用います。

(2) 人物試験においては、各受験者についてA~Eの5段階で評価し、この評価結果が正規分布するものとみなして、各段階の標準点を算出します。

(3) 作文試験、身体検査、身体測定および体力検査については、得点を算出せず合否の判定のみを行います。

※最低限必要な下限の得点に達しない試験種目が一つでも存在する者については、他の試験種目の成績にかかわらず不合格となります。この下限の得点は、基礎能力試験は満点の30%、人物試験はC評価とします。

[第1次試験の合格者の決定]
基礎能力試験が下限の得点以上の場合、基礎能力試験の標準点に基づいて、第1次試験の合格者を決定します。

[最終合格者の決定]
第1次試験合格者のうち、作文試験、身体検査、身体測定および体力検査に合格し、かつ人物試験においてA~Cの評価である者について、全ての試験種目の標準点を合計した得点に基づいて最終合格者を決定します。

■航空課程
[前提]
(1) 筆記試験の得点は各試験種目の素点をそのまま用いるのではなく、標準偏差を利用した「標準点」を用います。

(2) 人物試験においては、各受験者についてA~Eの5段階で評価し、この評価結果が正規分布するものとみなして、各段階の標準点を算出します。

(3) 身体検査、身体測定、体力検査および適性検査については、得点を算出せず合否の判定のみを行います。

※最低限必要な下限の得点に達しない試験種目が一つでも存在する者については、他の試験種目の成績にかかわらず不合格となります。この下限の得点は、筆記試験の各種目は満点の30%、人物試験はC評価とします。

[第1次試験の合格者の決定]
基礎能力試験および学科試験の各得点がいずれも下限の得点以上の場合、両試験の標準点を合計した得点に基づいて、第1次試験の合格者を決定します。

[第2次試験の合格者の決定]
第1次試験合格者のうち、身体検査、身体測定および体力検査に合格した者について、基礎能力試験および学科試験の標準点を合計した得点に基づいて第2次試験合格者を決定します。

[最終合格者の決定]
第2次試験合格者のうち、身体検査および適正検査に合格し、かつ人物試験においてA~Cの評価である者について、全ての試験種目の標準点を合計した得点に基づいて最終合格者を決定します。

■情報システム課程、海洋科学課程
[前提]
(1) 筆記試験の得点は各試験種目の素点をそのまま用いるのではなく、標準偏差を利用した「標準点」を用います。

(2) 人物試験においては、各受験者についてA~Eの5段階で評価し、この評価結果が正規分布するものとみなして、各段階の標準点を算出します。

(3)身体検査、身体測定および体力検査については、得点を算出せず合否の判定のみを行います。

※最低限必要な下限の得点に達しない試験種目が一つでも存在する者については、他の試験種目の成績にかかわらず不合格となります。この下限の得点は、筆記試験の各試験種目は満点の30%、人物試験はC評価とします。

[第1次試験の合格者の決定]
基礎能力試験および学科試験の各得点がいずれも下限の得点以上の場合、両試験の標準点を合計した得点に基づいて、第1次試験の合格者を決定します。

[最終合格者の決定]
第1次試験合格者のうち、身体検査、身体測定および体力検査に合格し、かつ人物試験においてA~Cの評価である者について、全ての試験種目の標準点を合計した得点に基づいて最終合格者を決定します。

主催団体

海上保安庁 総務部教育訓練管理官付学校教育係
〒100-8976 東京都千代田区霞が関 2-1-3
TEL 03-3580-0936

http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/sennmonnsyoku_kousotsu/kaigaku/kaizyou_gakkou.html

海上保安学校 事務部総務課
〒625-8503 京都府舞鶴市字長浜2001
TEL 0773-62-3520〜3522(内線203、204)

https://www.kaiho.mlit.go.jp/school/elements/main_enter/ent_employ.html

合格者からのアドバイス

2016年合格:30代 男性

自分は、小さい時から海の近くで育ちサーフィンもダイビングも趣味の大の海好きです。両親の影響もあって、常に海に近いところに住んでいましたし、将来は必ず海で働くと決めていました。

高校に入った頃に自分には、どのような仕事があるのか考えました。漁師、ダイビングのインストラクター・サーフィンのインストラクターこれらは魅力的で、自分にとっては容易に思えましたが仕事として一生続けていくのは難しいと感じるところもありました。
体を動かすことが好きで、自分の海の知識や体力を活かせる仕事をして見つけ出したのが海上保安官でした。

この仕事に就くためには、海上保安学校の試験に合格する必要があります。この職を真剣に考え始めたのが高校2年の夏頃でしたので、さっそくどのような勉強が必要なのか調べてみることにしました。
高校の教師にも相談しましたが、自分の高校はあまりレベルが高い学校ではなかった為に「自分には難しいのではないか」と言われたのです。正直勉強は好きではありませんが、どんなに難しいと言われても挑戦せずに諦める事ができませんでした。

それから、教材の収集・問題集の収集を始めました。試験内容は、高校の授業が基礎となっていましたので気持ちを改め学校の授業・定期試験勉強を真面目に行うようになりました。
海上保安学校の試験問題集は、何度か見たものあまり活用しないまま3年を迎えました。
その頃、母の勧めで集中して勉強ができるようにと塾に通う事にしました。学校での授業が終わるとそのまま塾に通い受験勉強をしました。

まずは問題集を一通り解くことを目標に置き、間違えた箇所は解説をもとに復習しました。
英語は苦手分野だったので単語の暗記帳を作り、学校の休み時間でも目を通せるように常に持ち歩くようにしたのです。またCDを使った勉強法もあり、音楽を聴く代わりに英語のCDを聴くようにしました。

今だから言える事ですが、2年の後半から始めた試験受験勉強は学校の成績も上げてくれました。今まで平均ぎりぎりかそれ以下だった成績が2年後半には平均を上回り、3年前期には上位と言われる部類に入ることが出来ました。

正直勉強が進まない時は投げ出したいと何度も思いましたが、そんな時はサーフィンに出かけ気分転換するのが一番でした。

自分の試験勉強のコツ・おすすめの勉強法が正しいのかはわかりませんが、とにかく強い意志をもって頑張る事です。長い時間やって集中できない人は、問題集45分!と時間を決めるといいでしょう。
決めた時間は、席を立たず問題に集中する事が大事です、すべての問題が解けても解けなくても45分経ったら気分転換をし、メリハリをつけます。
この勉強法は、今後海上保安学校に入った際にも役に立つと思います。

資格を取るのが目的ではない、自分の将来を想像し今やるべきことをやるだけのことです。中途半端な気持ちで中途半端にしか勉強していないともちろん合格する事ができません。その時は、海上保安官の夢をあきらめますか?それとも、また1年勉強を続け来年受けますか?無駄な時間を費やさない為にも高校卒業後の一発合格を狙いましょう。

勉強が苦手だった自分ですが、海上保安官になる夢の為なら頑張れました。こんなに勉強したのは人生で初めてだったと思いますがこれが、自分を成長させる力となりました。

現在は、海上保安学校の学生として日々様々な訓練を行っています。将来の自分の目標は飛行士課程に進むことです。海上での事故、災害時に現場にいち早く到着し、救助が出来るように頑張っていきたいと日々精進しております。
今から受験を考えてる方々、将来海上保安官として一緒に働くためにも勉強頑張ってください。

「海上保安学校学生」資格取得者の方へ あなたの経験を同じ目標に向かっている仲間に伝えてみませんか?

合格へのアドバイスを投稿する

難易度:

A

難易度の目安»

【海上保安学校学生採用試験】

受付期間

7月中旬~下旬

試験日

9月下旬

ページの先頭へ▲