国家資格

裁判所職員総合職(裁判所事務官)

裁判所事務官とは、各裁判所の裁判部や事務局に配置され、裁判部では裁判所書記官のもとで各種の裁判事務に従事し、事務局では総務課、人事課、会計課等において司法行政事務全般に従事する職種です。試験は、政策の企画立案等に係る高い能力を有するかどうかを重視して行います。

試験区分が院卒者と大卒程度に分かれています。第1次試験の基礎能力試験では、院卒者区分は知識分野からの出題が大卒程度区分より10問少なくなっており、試験時間も35分短くなっています。さらに第2次試験の専門試験(記述式)では、院卒者区分は大卒程度区分と共通の必須問題(憲法・民法・刑法)に加え、訴訟法1題(民事訴訟法または刑事訴訟法)が出題されます。

試験日

試験日①受験受付:2018年4月2日(月) ~ 4月10日(火)
【筆記試験】2018年5月13日(日)
【筆記試験】2018年6月9日(土)
【人物試験(個別面接)】2018年6月12日(火)
【人物試験(集団討論と個別面接)】2018年7月17日(火)

受験者と合格率の推移

【総合職試験(裁判所事務官、大卒程度区分)】
実施年受験者数合格率
2017年411人3.6%
2016年375人2.7%
2015年615人2%

試験対策

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試験概要

試験地

[1次、2次筆記]全国主要都市

[2次人物]東京都、大阪市、名古屋市、広島市、福岡市、仙台市、札幌市、高松市

[3次]東京

受験資格

次のいずれかに該当するもの

【院卒者区分】

  1. 試験実施年の4月1日時点において30歳未満で、大学院の修士課程または専門職大学院の課程を修了した者、および3月までに課程を修了する見込みの者
  2. 最高裁判所が上記に掲げる者と同等の資格があると認める者

【大卒程度区分】

  1. 試験実施年の4月1日時点において21歳以上30歳未満の者
  2. 試験実施年の4月1日時点において21歳未満でも、大学を卒業している者および3月までに大学を卒業する見込みの者
  3. 最高裁判所が上記に掲げる者と同等の資格があると認める者

■以下に該当する者はこの試験を受けられません
(1) 日本の国籍を有しない者
(2) 国家公務員法第38条の規定に該当する者

  • 成年被後見人、被保佐人(準禁治産者を含む)
  • 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまでまたは執行を受けることがなくなるまでの者
  • 懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない者
  • 日本国憲法、またはその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、またはこれに加入した者
受験料

受験料は無料です。

申込者数
合格率

【院卒者区分】

受験者数合格者数合格率
2017年171137.6%
2016年42092.1%
2015年57181.4%
試験内容

【院卒者区分】

[1次]

  • 基礎能力試験(多肢選択式)
    30問:2時間25分(特例希望者は40問:3時間)
  • 専門試験(多肢選択式)
    30問:1時間30分

[2次]

  • ※特例希望者のみ - 論文試験(小論文)
    1問:1時間(1次試験日に実施)
  • 専門試験(記述式)
    2問:2時間
  • 政策論文試験(記述式)
    1問:1時間30分
  • 人物試験(個別面接)

[3次]
人物試験(集団討論と個別面接)

【大卒程度区分】

[1次]

  • 基礎能力試験(多肢選択式)
    40問:3時間
  • 専門試験(多肢選択式)
    30問:1時間30分

[2次]

  • ※特例希望者のみ - 論文試験(小論文)
    1問:1時間(1次試験日に実施)
  • 専門試験(記述式)
    2問:2時間
  • 政策論文試験(記述式)
    1問:1時間30分
  • 人物試験(個別面接)

[3次]
人物試験(集団討論と個別面接)

合格基準

[前提]
(1) 筆記試験の得点は各試験種目の素点をそのまま用いるのではなく、標準偏差を利用した「標準点」を用います。

※最低限必要な下限の得点に達しない試験種目が一つでも存在する者については、他の試験種目の成績にかかわらず不合格とします。この下限の得点は、試験種目ごとに満点の20%から50%を基本に個別に定めます。

(2) 人物試験の得点は受験者の判定(A・B・C・Dの4段階)を基に、偏差値を求めるのと同様の換算式によって求めた数値に人物試験の配点比率を乗じて算出した「標準点」を用います。

[第1次試験の合格者の決定]
基礎能力試験、および専門試験の各得点がいずれも下限の得点以上で、両試験種目の標準点を合計した得点に基づいて、第1次試験の合格者を決定します。

[第2次試験の合格者の決定]
専門試験、および政策論文試験の各得点ならびに専門試験の各科目の得点がいずれも下限の得点以上であり、人物試験の判定がAからCである者につき人物試験の判定を考慮し、また第1次試験の基礎能力試験および専門試験、ならびに第2次試験の専門試験および政策論文試験の各標準点を合計した得点に基づいて、第2次試験の合格者を決定します。

[最終合格者の決定]
人物試験の判定がAからCである者について、全ての試験種目(第2次試験の人物試験を除く)の標準点を合計した得点に基づいて、最終合格者を決定します。

免除科目

■例制度について
受験の申込みに際して「特例」を希望すると、総合職試験(裁判所事務官、院卒者区分・大卒程度区分)に不合格となった場合に、一般職試験(裁判所事務官、大卒程度区分)の受験者としての取扱いを受けることができる制度です。

特例を希望する受験者は、総合職試験(裁判所事務官、院卒者区分・大卒程度区分)の受験申込みの際に、特例の希望「有」を選択してください。なお、申込受付後の特例希望の変更は認められません。

主催団体

最高裁判所 事務総局人事局 任用課試験第二係
〒102-8651 東京都千代田区隼町4-2
TEL 03-3264-8111

http://www.courts.go.jp/saiyo/siken/gaiyou/index.html

試験対策

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合格者からのアドバイス

2017年合格:40代 女性

私は某年の裁判所事務官試験に教養24専門27で合格しました。以下私がとったも対策について書きます
基礎能力試験について
現代文→目標点数3点以上。裁事の現代文は難しいです。また、現代文は急激に上がりにくい科目でもあるので過去問10年分を解いて丁寧に直しただけで良いです。問題によっては正答率がかなり低く、難易度の高い問題、癖のある問題があるので、現代文の対策に時間をかけるのはおススメできません。私は、3点を目標にし、4点でした。
英語→法学部の人は3年以上受験英語から離れている人が多いので面倒な科目だと思います。しかし、英語は満点を狙うべきです。裁事英語は過度に難しい問題が少なく、簡単に解ける問題もあるので、力を入れて対策すべきです。私は「速読英単語必修編」を5か月間毎日30分読み、本番までに5周まわしました。高校生の時センター試験英語75%くらいの私でも本番は満点だったので、よほど苦手でないかぎりは捨てない方がいいと思います。なお、文章把握が中心ですので、過去問でなれておいた方がいいです
判断推理→「畑中敦子の判断推理」を2周まわしました。センス、ひらめき数的推理とは異なり、対策すればある程度できるようになります。「畑中敦子の判断推理」で勉強する際、理解できない問題が出てきたら、理解できるまで粘って10分解答を読んでもわからない時だけ、飛ばす勉強方法をおススメします。私は毎日時間を計って問題を解いていました。
数的推理→「畑中敦子の数的推理」を2周まわしました。できる人が少ない分野なので、できないからといって焦る必要はないです。確率と面積の問題は毎年出るので重点的に対策すべきです。確率と面積以外で分からない分野は捨てた方がいいと思います。
資料解釈→1問しか出題されませんが、勉強すべきです。年によって難易度の差が激しいので、「クイックマスター」を一周解いただけでした。
残り13問→日本史は近現代、政治経済も出る分野がある程度決まっていますが、この13問の対策は不要だと思います。適当に回答して2~3点採れれば…でかまわないです
専門試験について
総論→公務員試験のなかでも裁判所事務官の法律のレベルはかなり高いです。私は基本書は一切使用せずに司法試験の予備校本(伊藤塾の赤本)で9割とれました。公務員試験用のテキストだと内容が薄く対応できないと思います。ただ、裁判所事務官の基礎能力試験はなかなか点数がのばしにくいこともあり、専門試験で点数を取ることおススメします。基礎能力試験で25点以上確実に取れるならば専門試験は5~6割程度でいいと思います(もちろん管轄にもよりますが)。基礎能力試験で20点以下しか取れない場合は専門試験で7割~8割目指しましょう。
憲法→憲法は7問しか出題されませんが、記述式でも出題があるので十分な対策が必要です。判例、条文重視で勉強するのはもちろんですが、統治分野は条文の素読は必須です。私は毎日10分41条以下を素読していました。目標は6点です。
民法→私は新司法試験と予備試験と裁判所事務官試験の5年分の過去問を3周し、肢別本を解いて、間違った部分だけ何度も繰り返し解きました。裁判所事務官試験合格のためには民法の攻略が不可欠です。
刑法→私は刑法選択でした。刑法は比較的容易な年が多いです。予備校本を使ってインプットし、手ごろな問題集(司法試験の肢別本)を一周すべきです。

最後に
裁判所事務官試験に合格するためには予備校に通わなければ受からないかというとそんなことはないです。私も合格しましたし、私以外にも独学で合格した人はたくさんいます。独学の人は資格情報弱者になりがちなので情報収集も勉強の内だと思って積極的に情報収集してくださいね。

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難易度:

SS

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【総合職試験(裁判所事務官、大卒程度区分)】

受付期間

4月上旬~中旬

試験日

5月中旬

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