国家資格

業務独占資格

事業用操縦士

事業用操縦士とは、遊覧や報道といった報酬目的で使用する場合や、航空会社で副操縦士として航空機を操縦する場合に必要な資格です。

航空業務を行おうとする者は、国土交通大臣の航空従事者技能証明(ライセンス)を受けなければなりません。この技能証明を受けた者を「航空従事者」と呼び、そのうちパイロット(操縦士)には、次の3種類の資格があります。操縦士になろうとする場合、通常「自家用操縦士」の資格から順次上位の資格を取得し「事業用操縦士」「定期運送用操縦士」の資格を取得していくことになります。

操縦士の資格は、飛行機、ヘリコプター(回転翼航空機)、滑空機(グライダー)、飛行船の種類によって分けられており、 また操縦士として行うことができる業務の範囲も、資格によって異なっています。滑空機はさらにエンジンプロペラなどを搭載した「動力滑空機」、ウィンチと飛行機曳航により発航する「上級滑空機」の資格に区分されます。

試験日

試験日①受験受付:2018年4月19日(木) ~ 4月26日(木)
【学科試験(飛・回)】2018年5月27日(日)
試験日②受験受付:2018年6月13日(水) ~ 6月20日(水)
【学科試験】2018年7月21日(土)
試験日③受験受付:2018年8月20日(月) ~ 8月27日(月)
【学科試験(飛・回)】2018年9月24日(月)

試験対策

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試験概要

試験地

【飛行機・回転翼】(5月、9月、11月、1月)東京都、大阪市 (7月、3月)千歳市、岩沼市、東京都、名古屋市、大阪市、福岡市、宮崎市、那覇市

【滑空機・飛行船】(7月、3月)千歳市、岩沼市、東京都、名古屋市、大阪市、福岡市、宮崎市、那覇市

受験資格

■飛行機
18歳以上、飛行時間200時間以上の経験を持ち以下の要件を満たす者。

  1. 100時間以上の機長としての飛行
  2. 出発地点から540km以上の飛行で、中間において2回以上の生地着陸をするものを含む20時間以上の機長としての野外飛行
  3. 機長としての5回以上の離陸および着陸を含む5時間以上の夜間の飛行
  4. 10時間以上の計器飛行

■回転翼航空機
18歳以上、飛行時間150時間以上の経験を持ち以下の要件を満たす者。

  1. 35時間以上の機長としての飛行
  2. 出発地点から300km以上の飛行で、中間において2回以上の生地着陸をするものを含む10時間以上の機長としての野外飛行
  3. 機長としての5回以上の離陸および着陸を含む5時間以上の夜間の飛行
  4. 10時間以上の計器飛行
  5. オートロテイションによる着陸

■飛行船
18歳以上、飛行時間200時間以上の経験を持ち以下の要件を満たす者。

  1. 20回以上の離着陸を含む50時間以上の機長飛行
  2. 出発地点から180km以上の飛行で、中間において2回以上の生地着陸をするものを含む10時間以上の機長としての野外飛行
  3. 10時間以上の夜間飛行
  4. 模擬計器飛行を含む10時間以上の計器飛行

■上級滑空機
18歳以上で以下の機長としての要件を満たす者。

  1. 15時間以上の滑空
  2. 75回以上の滑空
  3. 5回以上の失速からの回復の実施

■動力滑空機
18歳以上で以下の要件を満たす者。

  1. 20回以上の滑空着陸を含む15時間以上の単独滑空
  2. 20回以上の発動機作動中の着陸および飛行機によるものを含む15時間以上の単独動力飛行
  3. 5回以上の失速からの回復の実施
受験料

(共通)
学科試験: 5,600円

(飛行機、回転翼航空機、飛行船)
実地試験: 56,500円

(上級滑空機)
実地試験: 25,400円

(動力滑空機)
実地試験: 48,100円

試験内容

学科試験に合格しなければ実地試験は受けられません。実地試験は、学科試験合格者に対して2年以内に受験者の受験希望日等を考慮して試験が実施されます。受験者は、実地試験に使用する航空機、その他の機材等を準備し、資格取得に必要な年齢および飛行経歴等を満たしたうえで、受験希望月の前月15日までに実地試験を管轄する受付機関に申請書を提出します。

(飛行機、回転翼航空機、飛行船)
■学科
四肢・五肢択一式

  1. 航空気象: 20問 40分
  2. 航空工学(飛行船除く): 20問 40分
  3. 航空法規: 20問 40分
  4. 航空通信: 20問 40分
  5. 空中航法: 20問 1時間

■実地
航空局の試験官が航空機に受験者と同乗して実際に飛行し、受験者の技量を見て試験を行います。

  1. 運航知識、飛行前作業、離着陸、異常時及び緊急時の操作、航空交通管制機関等との連絡、総合能力等
  2. 外部視認飛行
  3. 野外飛行

(滑空機)
■学科
四肢択一式

  1. 航空気象: 20問 40分
  2. 航空法規: 20問 40分
  3. 航空通信: 20問 40分
  4. 空中航法(動力滑空機のみ): 20問 40分

■実地

  1. 運航知識
  2. 点検・飛行上等航行
  3. 離陸・着陸
  4. 緊急時操作・連携・連絡
  5. 総合能力
合格基準

■学科
各科目ごとに、100点満点の70点以上で合格となります。

免除科目

合格した科目は、1年以内に行われる試験を通じて免除されます。

主催団体

国土交通省 航空局安全部 運航安全課技能審査係
〒100−8918 東京都千代田区霞が関2-1-3
TEL 03-5253-8111(内線50136)

http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk12_000005.html

試験対策

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合格者からのアドバイス

2014年合格:40代 男性

大学を卒業して、航空関連の会社に就職をした私でしたが、そもそも子供の頃からパイロットになるという夢を諦められずにいた時に、会社の上司から試験を受けてみないかという誘いを受けた方もあり、社会人として、働きながら学校に通い、資格習得の為に様々な受験勉強をしました。操縦士の試験には大まかに実技と学科の試験がありますが、どちらもなかなか修練を積まないと資格を取ることは難しいです。私はすでに社会人として航空関連の会社で働いていましたので、学科については、ゼロから勉強を方よりもかなりアドバンテージがありましたが、実技はそれなりにセンスが必要になりますし、自動車とは違い、長時間の練習がなかなかできないので、技術を習得するのにかなりの労力を必要とします。それでも実技に関しては、好きこそ上手の始まりと言うように、全く辛いと思うことがなく練習をしていけたので、教官も驚く程上達をしていき、自分でも自信を持って試験当日を迎える事ができました。私の場合は、どちらかというと実技よりも学科の方がかなり苦労しました。通常の方よりもアドバンテージがあるとは言え、整備上の知識と操縦士に必要な知識はかなりの違いがあり、新たに学ばなければならない情報はかなりありました。私が学科対策としてまず行った勉強方は、短期間内の復習です。学校の授業で学んだ事は必ずその日の内に同じことを繰り返し復習することによって忘れないように努めました。これは大学の受験勉強の時にも実践していたのですが、新しく情報を得た場合、人間は一度脳の海馬という部分に保存するそうです。しかし、海馬で一時的保存された情報というのは、半日も経てばそのほとんどを忘れてしまい、一割にも満たない情報のみが側頭葉に移動し、記憶として長期保存されます。ここで記憶としてより多くの情報を長期保存する為には、海馬に情報が存在している内に、同じ情報を取り入れる必要があります。その回数が多ければ多いほど効果は高いですが、短期間内に一度でも復習をしておけば、一割未満だった記憶量が六割から七割にアップするようです。このアップした割合をもっと上げる為に、翌日も朝出社前に復習をすることも行っていましたので、授業の内容はかなりの割合を身につけていました。記憶をより定着させる為には充分な睡眠も必要です。私は社会人として働きながら勉強をしなければならなかったので勉強に割ける時間も限られていましたが、ストレスを感じながら勉強する事が一番非効率な勉強方法だと思っていましたので、一日に6時間以上は必ず睡眠時間をとるようにしました。この復習と生活リズムをしっかりとする以外に行っていた勉強と言えば、単語帳を必ず携帯していたことぐらいです。ありとあらゆる必要科目の単語帳を作成しておき、出社途中の電車の中や昼食、夕食のときなどあらゆる場面で眺めるようにしました。これは問題を解くというよりも、あくまでも眺めるようにしました。最初の頃は身についている感じはしないのですが、徐々に問題を解いていると自然に解けるような状態になり、試験前にはかなりの量の単語を覚えていました。あとはとにかく過去問集などをひたすら解いて色々なジャンルの問題に慣れることが必要です。単語量が増えてくると、問題によって正しい単語を選択して解答する応用力を身につけなければならないので、ひたすら問題を解くようにしましょう。市販の問題集が色々と出ていますが、私は過去問集が一番本番の試験問題の傾向を知る上で必要な問題集だと思います。あとは過度な勉強を継続してストレスを溜めることなく、できるだけ緊張せずに本試験を迎えましょう。

2010年合格:20代 男性

自分は事業用操縦士(滑空機/飛行船)の資格の前に自家用操縦士(滑空機)の試験に合格していました。大学の時から趣味でグライダーのスポーツを行うようになったのがきっかけです。もちろん、趣味のスポーツでグライダーの操縦をする為には自家用操縦士の試験に合格しなければいけません。それまでは、自分で運転する事は出来ず見ているだけです。

このような経験があったので、社会人と働き始めてからもグライダーを続けていました。私は、グライダーのサークルに参加しており年齢層は幅広くいろんな方と出会うことが出来ます。中には、仕事として滑空機、飛行船を操縦している方もいました。本当に空の世界が好きだったので、仕事でも操縦できるようになる為にはどうしたかいいのかを訪ねてみたのがきっかけです。

今後、農家が広告会社で滑空機の仕事をするかどうかは不明でしたが事業用操縦士(滑空機/飛行船)の試験に挑戦してみる事にしたのです。試験に向けて、勉強を始めたのが夏の始まった頃でした。
約半年の余裕がありましたので、グライダー仲間の助言をもらいながら試験の為の問題集・テキストを購入しました。

試験内容は、航空工学、航空気象、空中航法、航空通信(概要)、航空法規(国内航空法規、国際航空法規の概要)となっており学科試験の際には1日を通して、学科事で時間が分かれています。
まず、私が勉強にとりかかったのが航空気象の学科です。昔に自家用をとった時にも気象に関して学ぶのは面白かったので、得意分野でした。あの時は、丸暗記したのがほとんどでしたが、今回は自分の知識となるように理解するまで問題集を解いて学びました。
次に空中法規についてテキストを開いてみたのですが、自分にとっては難易度の高い分野だと思いました。暗記するべきものが多かったので、暗記帳を作る、音声録画をして時間がある時に繰り返し聞くことにしました。何度も繰り返し聞いていると、だいたい練れてきます。
その時点で、問題集に取り掛かってみました。だいたい半分くらい解けたとは思いますが、間違った問題に対して徹底的に覚えなおしました。

航空工学の問題は、理工学を学んでいると基礎があるので助かると思います。これも私の得意分野でしたので、問題集を1、2回解いただけでほぼ正解できるようになりました。

空中航法についての勉強は、航法計算盤の使い方をしっかり理解する必要があります。これもまた、計算問題になりますので、繰り返し問題を解く事で自分の力をつけていく必要があるでしょう。

航空通信についても、上記と同じような方法で問題集を解き、できなければ解説・テキストを使用して理解します。

短い人では1、2か月の勉強で受験に挑むようですが、私は半年間の勉強を行いました。ただの丸暗記ではなく、自分の為に勉強したいと思いましたし、何よりも操縦するのが好きだったので、学ぶ事で自分の興味心がさらにアップしたのではないかと思います。

この試験では、学科試験の他に実地試験も行われます。もちろん、何等かの形で練習できる環境を作る必要があります。私は、グライダー仲間の協力もありここで練習させていただきました。この資格を持っている先輩からのアドバイスで、教官に言われた事を落ち着いてこなしていれば、合格する事ができると言われたので緊張しないように頑張りました。

学科試験は、勉強しないと専門分野なので全く分からないでしょうが分野の中では、数日で理解できるようなものもあります。必ず、全教科満遍なく勉強してください。実技も知っていれば、けして高度な技を求められるわけではありませんので落ち着いて試験に臨む事をおすすめします。
私の勉強法が、役に立つことを願って応援しています。

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受付期間

4月中旬~下旬

試験日

5月下旬

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