国家資格

必置資格

通関士

通関士とは、国家試験である通関士試験に合格した者のうち、勤務先の通関業者の申請に基づく税関長の確認を受け、通関業務に従事する者をいいます。

通関士制度は、関税の申告納税制度への移行に伴い昭和42年に通関業法が制定された際に導入され、適正かつ迅速な通関を実現するうえで重要な制度として定着したものとなっています。通関手続が適正かつ迅速に行われるためには、通関業者が税関官署に提出する申告書類等の通関書類が適正であることが必要です。

このため、通関業務に関する専門的知識、経験を有する専門家として、原則として通関業務を行う営業所ごとに通関士を置き、税関官署に提出する申告書類等の内容を審査させなければならないこととされています。

試験日

試験日①受験受付:2018年7月23日(月) ~ 8月6日(月)
【筆記試験】2018年10月14日(日)

受験者と合格率の推移

【通関士試験】
実施年受験者数合格率
2017年6,535人21.3%
2016年6,997人9.8%
2015年7,578人10.1%
2014年7,692人13.2%
2013年8,734人11.7%

試験対策

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試験概要

試験地

北海道、宮城、新潟、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、兵庫、広島、福岡、熊本、沖縄

受験資格

年齢、学歴等に制限はなく誰でも受験できます。

受験料

3,000円(収入印紙)

試験内容
  1. 通関業法: 9:30~10: 20
    選択式 35点(10問)、択一式 10点(10問)
  2. 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替、および外国貿易法:11:00~12: 40
    選択式 45点(15問)、択一式 15点(15問)
  3. 通関書類の作成要領その他通関手続の実務:13:50~15: 30
    • 通関書類の作成要領 - 選択式・計算式 20点(2問)
    • その他通関手続の実務 - 選択式 45点(15問)、択一式 15点(15問)、計算式 10点(5問)
合格基準

通関士試験の合格基準は事前には公表されておらず、合格発表の際に公表されています。近年の合格基準は以下となります。

2017年
通関業法 - 満点の60%以上
関税法等 - 満点の60%以上
通関実務 - 満点の60%以上

2016年
通関業法 - 満点の60%以上
関税法等 - 満点の60%以上
通関実務 - 満点の55%以上

2015年
通関業法 - 満点の55%以上
関税法等 - 満点の55%以上
通関実務 - 満点の50%以上

免除科目

一定の条件を満たし審査に通れば、試験科目の一部が免除されます。

  1. 通関業者の通関業務、または官庁における関税その他通関に関する事務に従事した期間が通算して15年以上になるとき、「関税法等」「通関実務」が免除されます。
  2. 通関業者の通関業務、または官庁における通関事務に従事した期間が通算して5年以上になるとき、「通関実務」が免除されます。
  3. ※通関業者の通関業務および官庁の関税に関する事務等の中には、特別の判断を必要としない機械的事務(例えば、自己の判断を要しない単なるパソコン等への入力事務及びタイプ事務、使送事務、貨物の内容点検業務等)は含まれないことになっています。

主催団体

財務省関税局
〒100-8940 東京都千代田区霞が関3-1-1

函館税関通関業監督官
〒040-8561 函館市海岸町24-4 函館港湾合同庁舎
TEL 0138-40-4259

東京税関通関業監督官
〒135-8615 東京都江東区青海2-7-11 東京港湾合同庁舎
TEL 03-3599-6316

横浜税関通関業監督官
〒231-8401 横浜市中区海岸通1-1
TEL 045-212-6051

名古屋税関通関業監督官
〒455-8535 名古屋市港区入船2-3-12 名古屋港湾合同庁舎
TEL 052-654-4005

大阪税関通関業監督官
〒552-0021 大阪市港区築港4-10-3 大阪港湾合同庁舎
TEL 06-6576-3251

神戸税関通関業監督官
〒650-0041 神戸市中央区新港町12-1
TEL 078-333-3026

門司税関通関業監督官
〒801-8511 北九州市門司区西海岸1-3-10 門司港湾合同庁舎
TEL 050-3530-8371

長崎税関通関業監督官
〒850-0862 長崎市出島町1-36
TEL 095-828-8628

沖縄地区税関通関業監督官
〒900-0001 那覇市港町2-11-1 那覇港湾合同庁舎
TEL 098-862-8658

http://www.customs.go.jp/tsukanshi/index.htm

試験対策

資格スクール

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合格者からのアドバイス

2012年合格:30代 男性

私は大学時代、就職活動を前にどうしても貿易に関連する資格を取りたくて通関士の試験を目指しました。なぜ通関士を目指したかというと、至極単純でいわゆる”士”と名のつく資格は高ステータスという単純な思い込みで、就職活動でも自己PRでハクがつくと思ったからです。また試験の難易度を見ても確かに10%前後の合格率で決して易しくは無いのですが、合格者の声などを聞くと(半年程度の準備で合格できる)という情報が多くこれなら私も出来るだろうとチャレンジをしてみました。一日2時間程度は費やし試験に臨んだものの、実際には初年度では全く歯が立たず不合格。準備不足もさる事ながら、独学で書店で購入した通関士試験用テキストを通じて法律を丸暗記するという試験勉強方法では中々点数が伸びませんでした。
初年度の試験に失敗してすぐに就職活動に入り諦めようと思ったのですが、途中まで目指したものを放棄するのも悔しく、悩んだ挙句に2年目の試験の半年前位から、とある専門学校の通信講座を取得しました。結果、2年越しで試験に合格したのですが、初年度と2年目の勉強法を比べると初年度は随分遠回りした感があります。
以下、自分の通関士試験を振り返って試験対策のポイントとなると思う所を記載してみます。

1 「外国貨物」「内国貨物」「通関手続き」の定義を常に意識し、それぞれの法令が存在する”意味”を理解する。
初年度は必死に関係法令を覚えて過去問を解くという勉強で失敗したのですが、今思えば法令を暗記できたにせよ、その法令が実際になんの為に存在しているのか、輸入、輸出時のそれぞれの段階で貨物がどのような状態なのか(=外国貨物なのか、内国貨物なのか)などイマイチ把握しきれていないままでした。2年目ではそういったポイントを明確に理解できた為に、かなり楽に勉強が進みました。独学でも勿論理解は可能だと思いますが、まずは試験対策の最初の段階でこれらを明確に説明してくれるテキストなり教材なり講座なりに出会う事が重要だと思います。特に関税法などは、再輸出、再輸入時の免税制度や修正申告など、ノートに時系列グラフの図を書いて通関の各段階における貨物の状態や法令の定める期間などをまとめましたが、法令をただ暗記をするよりも効率的に理解が進みました。

2 実務計算はひたすら練習を繰り返す
これはただ訓練しかないと思います。初年度の試験では簡単な所で計算ミスをしてしまいましたが、それ以外にもなれない貿易用語や英単語が出てきたりしてかなり戸惑いました。然し練習を繰り返すとある程度自然と理解できるようになります。実際に関税法や通関業法でかなり時間を取られてしまいがちですが、通関実務については兎に角何度も練習を繰り返す事が大事と思います。この申告書作成実務は意外と試験で差がつく所ではないかと思います。

3 1発合格を目指す
実は初年度と2年目で法律の改正があり、その部分を更に勉強しなければならなくなりました。改正の量にも寄るのですが、独学で勉強する方などはかなり面倒な事になると思います。ちなみに1のポイントの理解をきちんとこなせれば試験準備期間は半年未満でも大丈夫と思います。私の場合、初年度と2年目の試験で1年近くあった訳ですが途中中だるみしてしまい、一時的に学力が落ちてしまった時期もあります。そういう意味でもなるべく初年度一発合格を目指す方が良いと思います。

最後に、通関士試験は ポイントさえ掴めればそんなに難しすぎる試験ではないと思います。単なる暗記でなく、法令の”主旨”を理解し、実務の練習をこなすがポイントです。ちなみに私は試験合格後、実は通関士として働いた事はないのですが海外と取引を行う企業では通関士試験で得た知識はかなり役にたちました。通関士を目指す、目指さないに関わらず海外と関わりのある業務を目指す方にはお勧めの資格です。

2016年合格:20代 男性

業務上資格の取得が求められたので、通関士の試験に挑戦することになりました。通関士の試験は、それほどひねった出題パターンではなく、形式はシンプルです。ですが、専門用語や暗記すべきことが非常に多いので、暗記な苦手な私はかなり早くから勉強を始めました。
通関業に関連している業務に携わっている私でもそう感じるのですから、まったく異業種からこの資格を狙う方は、効率よく勉強できるように通信制のテキストやスクールを上手に活用するのが良いと思います。
私も模擬試験や講習などをこまめに活用しながら勉強しました。
仕事をしながらの学習だったので1日の学習時間は2時間から3時間が限界でした。その分通勤電車の中でもテキストを読み込んだり、どんなに疲れていても毎日必ず問題を解くように努力しました。
問題集は過去問を含め5冊程度にとどめるようにしました。あまりたくさん購入しても、全部をまんべんなく解くことができなければ意味がありません。それよりも、同じ問題集を何度も反復して解くほうが頭に入って行くと思います。
暗記することが多いので、ずっとただひたすら暗記していると飽きてしまいます。ところどころでインプットした知識をアウトプットすることで、より確実に知識として定着させることができました。
通関士には独特な「申告書」という科目があり、それ専用の問題集もあります。これがまず通関士の試験で挫折してしまう方が多いポイントだと思いますので、ここは何度も何度も繰り返し取りかかるようにしました。トータルで50回以上は解いたと思います。そうすることで出題傾向や、自分の苦手な部分もわかるようになり、今度はそこを重点的にしぼって学習することができます。
とにかく覚えることが多いので、きちんと学習計画をたてて進めていくことが大事だと思います。とはいえ、1日にノルマを課すときに、それをキャパオーバー気味な大容量のものにしてしまうと、とたんにモチベーションが下がってしまい、翌日の学習にも響きます。ノルマを課すときはあくまでもその日にきちんとやり終えることが出来る量にしておいて、時間に余裕があったら過去問を解いてみるなどプラスαしながら進めて行くと、精神的にもラクだと思います。
こうした学習を8ヶ月ほど続けました。もっと早くから準備している方は、本試験の1年前から学習をしている方もいるようです。
最終的に問題集がボロボロになるまで使い続けました。そうした形に見える努力の跡もモチベーションになります。
出題形式はすべてが穴埋めではなく、択一式などもあるので、ある程度はカンを働かせて解くことができる問題もありますが、確実に合格するためにはやはり苦手な分野を作らないことが1番です。
苦手な分野の勉強は楽しくないですし、すぐに投げ出してしまいたくなりますが、そこをどう乗り越えられるかが大事です。最終的に私は最も苦手だった申告書の作成が得意となって、大きな得点源にすることができました。
何度も勉強した部分だからこそ、知識だけでなく自信も身に付いたことによって、本試験でもそれほど緊張せずに解くことができました。
ちなみに受験会場はある大学でしたが、私が受験した教室には時計がありませんでした。もしあったとしても座席の位置によって時計が見えづらいことがあるので、腕時計は忘れないようにしましょう。意外と忘れがちなものだと思います。
試験前日は気持ちを落ち着ける事に集中して、簡単な問題を数問といて早めに就寝しました。試験開始の2時間前には起床して、頭を働かせておくとよいですよ。
あとはこれまでの自分の学習を信じて本試験に向き合うだけです。そのおかげで見事1発で合格することができました。

2012年合格:30代 男性

難易度が高いと言われる「通関士」の試験、しかし学歴や年齢の制限が無い為に受験の可能性は誰にでもあります。それがゆえに、多くの方が十分な勉強をしないまま受験しているようにも思います。

私が通関士の資格について考え始めたのは、社会人経験も10年が過ぎた35歳頃の事でした。自分の仕事には誇りをもっていましたが、自分の人生について改めて考えてみたのです。大した資格もなく、一般企業のセールスマンとして働いて約10年出世には遠い存在の自分でした。

将来このままでは自分がダメになってしまいそうな気がして、何か資格を取ってみようと思ったのがきっかけでした。外交的な仕事に昔から憧れてましたが、英語力もないので私にはとうてい無理な話でした。
ここで、興味を持ったのが輸出入の手続き・通関士としての仕事でした。

まずは、資料を集め自分が本当にやりたいものとマッチしているのか?自分には難しすぎてできないのではないか?という疑問を解決させました。やると決めたからには、勉強が必要です。

しかも、自分は35歳でしたから若者のような柔らかい脳はもっていません。学生として勉強したこともどれくらいの範囲で覚えているかわかりません。
10月の試験に向けて、勉強を始めたのは年明け頃だったと思います。自分は、家族もありましたから仕事を辞める事はできません。妻に転職を考えてる事すら相談に迷ったくらいです。しかし自分の意志は固かったので、妻にこれから通関士としての資格を取る為の試験勉強を始める事を告げました。

かなり驚いたようでしたが、理解のある妻は協力してくれると言ってくれました。この年は、試験勉強に協力してくれた家族・妻には本当に感謝しています。
仕事はできるだけ早く切り上げて、寄り道する事なく帰宅し自宅の書斎にこもりました。集めたテキスト・問題集を片手に初めてみたものの独学ではなかなか進まなかったのが事実です。

このような試験の為の通信教育・集中講座などの情報を集め自分にできる範囲で取り入れていきました。
また通勤時間も無駄にしないように、暗記ものの小さな本は常に持ち歩き少しの時間でも目を通すようにしていました。

年明けから始めて夏前くらいまでは、自分でもなかなか勉強法が定まっていない感じでしたが、ある集中講座に参加して同じような想いで勉強している方々に会い自分のモチベーションが高まりました。
その後は、その講座でお世話になった講師の方からのアドバイス・試験対策をネットを通じて何度かお世話になりました。

独学ではあるものの、孤立するのではなく外部とのつながりを持つことで、自分のモチベーションが保てたと思います。
それからは、勉強するコツをつかみ今までよりも集中して問題に取り込むことができました。解説の難しい文章も少しずつ頭に入ってくるようになり、少しずつ自信がついてきたように思います。

夏休み、7・8月は子供たち手伝ってくれ時間があれば問題を出しそれに対して答える事で、勉強しながら家族の時間も少しはもつことが出来たのではないでしょうか。
夏休みなのに、遠くに遊びに連れていくこともできず申し訳ない事をしましたが子供たちは文句ひとつ言わず応援していてくれたので、それも励みになりました。

そのかいあって、実に1年目で見事合格する事ができました。協力してくれた家族にもいい報告ができて大変うれしく思っています。それから、翌年に転職を果たし今は通関士として新たな人生を歩み始めています。

仕事内容は試験以上に難しい事もたくさんありますが、今までの会社よりも生き生きをしながら働けている自分がいます。何事にも継続は力なりです。毎日勉強を欠かさず頑張ってください。

「通関士」資格取得者の方へ あなたの経験を同じ目標に向かっている仲間に伝えてみませんか?

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難易度:

A

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【通関士試験】

受付期間

7月下旬~8月上旬

試験日

10月中旬

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