【医療事務の資格】取得するならどれ?10の資格を徹底解説

医療事務の資格 どれを選ぶべき?

病院の受付業務、憶えることがたくさんあります

療事務の資格を取得すると、就職や転職活動に役立てることができます。独学で勉強したり通信講座を利用したりと、取得方法は様々ですね。しかし最初は、「医療事務の資格は種類が多すぎて、どれを選べば良いのかわからない…」と悩むものです。

そこで、このページでは医療事務の資格が向いている人の特徴やおすすめの資格10選を紹介していきます。

資格を取得、その前にやっておきたいこと

さて資格取得を目指すのはいいのですが、肝心の目的は「資格を取得すること」ではなく「資格をいかした就職」ですよね。資格取得を目指す人が陥りやすいワナなのですが、『資格取得』を目的にしてしまうといまいち身が入らなかったり「そもそもこの資格って必要?」と途中で勉強を挫折してしまい勝ちになります。

良い条件で仕事を探せること、職場で働きやすくすることを目的として、その過程に資格取得があると位置づけましょう。

そういった点でとてもおすすめできる公的な職業訓練がありますので、まずはご一読ください。

ハロートレーニング

ハロートレーニングとは厚生労働省が実施する、仕事を探している人を対象にした再就職などに必要な訓練・講座の総称です。雇用保険の受給資格の有無にかかわらず受講することができますので、どなたでも安心して参加することができます。

さまざまコースの中にはもちろん「医療事務コース」もあります。資格を取得するための講座ではないので、資格の受験は任意となります。訓練・講座では資格関連知識を幅広く習得します。テキスト代などの実費だけが必要で、参加は無料です。

ハロートレーニングは年間約27万人が受講しており、離職者向けの訓練では受講者の6割以上が女性(医療事務分野では97.6%が女性)です。子育でも安心して訓練を受講できるよう、託児サービス付きの訓練もあります。医療事務分野の受講後の就職率は66.2%です。
参考:医療事務分野の職業訓練(求職者支援訓練)

「医療事務分野」の求職者支援訓練 受講者の声

医療事務科(実践コース:4ヵ月)
医療機関を数社応募するも不採用になったこと、また、医療事務の仕事にブランクがあり各種制度などの変更点も多く独学では難しいと思い、訓練実施施設の見学に行き受講を決めました。今回、受講できたことにとても感謝しています。また、訓練内容が生かせる職に就きたいと強く思うようになりました。技能や技術が身に付いたので、自信を持って面接にも前向きに進んでいけるのではと思っています。(50代、女性)

医療事務科(実践コース:2ヵ月)
机上での学習だけではなく、実際に病院に行って職場見学をさせて頂いて、どんな仕事をやるのか、実際に自分の目で見ることができ、体験もさせて頂いて、とても良かったです。

そのほかの受講者の声はこちらから

職業訓練のコースや地域はこちら で検索できます。

医療事務資格はどんな人が向いているのか?

医療事務とは、病院やクリニックで患者さんの応対をしたり医療費の計算をしたりするのが主な仕事です。病院の受付や会計などの業務は資格がなくても行えます。

しかし、診療報酬計算を担当する際は専門的な知識が求められますので、資格の取得が望ましいです。医療事務の資格の取得により、「就職や転職に役立つ」「資格手当が見込める」「全国に求人があって長く働ける」などのメリットもあります。

まず最初に、医療事務資格がどのような人に向いているのか見ていきましょう。

1. 患者さんの気持ちがわかる人

医療事務は受付や窓口など、患者さんと直接関わることの多い仕事です。患者さんの中には、身体の不調で精神的に弱っている人も少なくありません。つまり、患者さんの気持ちがわかる人ほど医療事務の資格に向いています。

医療事務の対応が悪ければ、もうその病院に行きたくないと考えるのが普通ですよね。患者さんの心理状態がますます悪化するケースもありますので、思いやりや気遣いが大事な仕事だと言えます。

2. 明るい性格の人

医療現場では患者さんへの対応だけではなく、一緒に働くスタッフとのコミュニケーションやチームワークも大切です。そのため、明るい性格の人は医療事務資格に向いています。

医療事務への就職や転職の面接において、明るい人柄かどうかが重視される傾向もあります。「その場にいるだけで周囲の雰囲気が明るくなる」といったポジティブの人は、医療事務の現場で重宝されます。

3. スピーディーに正確な仕事ができる人

医療事務の仕事の中でも、レセプト作成はメインの業務です。このあとの項目でも詳しく解説していますが、レセプト業務とは「健康保険の保険者に診療報酬を請求する」業務を指します。

レセプトは毎月10日までに提出する決まりがありますので、スピーディーかつ正確に事務処理をしないといけません。お金に関係する仕事は、きっちりミス無くできる人が適しています。

4. 数字に強い人

レセプトの作成は特別な計算能力は不要ですが、細かい数字を正確に計算する必要もあります。つまり、医療事務は数学や計算が得意な人に向いている資格ですね。

近年ではほとんどの病院やクリニックで電子カルテの普及などIT化が進められていますので、コンピュータの知識も欠かせません。

5. 細かい作業が好きな人

医療機関の中には、毎月数百枚のレセプトを医療事務がチェックする体制を取っているところがあります。下記のように、1枚1枚丁寧にミスなく確認しないといけません。

  • 患者さんの情報に間違いはないか?
  • 病名と診療行為が食い違っていないか?
  • 病名と薬剤は適切かどうか?

地味な仕事が続きますので、細かい作業が好きな人や粘り強く取り組める人は医療事務の適性があります。

医療事務資格の勉強で身につけられること

医療事務の資格を取得するには、独学でも通信講座でもきちんと勉強しないといけません。医療事務資格の勉強で身につけられることは次の3つです。

医療事務資格の勉強で身につけられること
レセプト業務に関連する知識診察の内容に応じて点数を計算して医療費を算定する
事務処理能力とパソコンスキル書類の整理やパソコンを使った事務処理能力
窓口対応に関するスキルサービス業として患者さんと接するマナーなど

専門的な知識はもちろんのこと、窓口対応に関するスキルも勉強する必要があります。

それは医療事務資格の実技問題では、レセプト業務の実技だけではなくコミュニケーション能力を測るものもあるからです。基礎知識や医学知識に加えて、ホスピタリティ精神やコミュニケーション能力を高める努力をしましょう。

実際の医療事務(会計業務)でおこなう仕事内容など

医療事務と一口に言っても、実際におこなう仕事内容は様々です。パソコンに向かって黙々と作業するだけではなく、患者さんと接したり他のスタッフとチームワークを取ったりとやるべきことはたくさんありますよ。

以下では、実際の医療事務(会計業務)の業務内容についてまとめました。

1 .受付業務

医療事務では、病院やクリニックに訪れた患者さんへの受付業務を行います。病院の顔となる業務ですので、医療事務の仕事の中でも最もイメージしやすいのではないでしょうか。

具体的に受付業務で何をするのかいくつか挙げていきます。

  • 新規で受診した来院者に診察券を発行する
  • 診療申込書や問診票を書いてもらう
  • 来院した患者さんから保険証を預かる
  • 個人情報を記載するカルテを作成する
  • 受診科への案内や入院前の説明を行う
  • 患者さんからの電話に応対する

一口に受付業務と言っても、医療事務がこなすべき仕事はかなり多岐にわたります。患者さんが一番最初に接する人なので、クリニックの顔として気持ちの良い対応を心掛けないといけません。

2. クラーク業務

医療事務のクラーク業務は、比較的大きな病院に配置されています。クラーク業務は外来や病棟における事務作業全般で、外来クラークと病棟クラークの2種類があります。

クラーク業務の種類
外来クラーク各診療科の受付で「問診票の記入依頼」「カルテの準備」「診察室への案内」「次回の診療予約」を医師や看護師と連携して行う
病棟クラークナースステーションに常駐して「入退院の手続き」「カルテの管理」「手術や検査のスケジュールの管理」「面会者の対応」を行う

病院の病棟や外来全体における秘書の役割と考えるとイメージしやすいですね。

上記の項目で解説した受付業務と似ていますが、患者さんと医療スタッフを繋ぐ重要な業務という点では変わりありません。医療事務のクラーク業務は、多忙な医師や看護師を事務面からサポートしています。

3. 会計業務

病院で患者さんの診察が終わると、医療費を支払ってもらう必要があります。診察や治療の内容をもとに、医療費の額がどのくらいになるのか計算する会計業務も医療事務の仕事です。

診療の費用は、「カルテ」「診療報酬点数表」「医療保険」を照らし合わせて計算します。しかし、必要な情報をコンピュータに打ち込むだけで自動で費用が算出されますので、医療事務の会計業務はそこまで難しくありません。

数学や計算が苦手な人でも十分にこなせるレベルですが、会計作業が終わらないと患者さんは帰宅できないですよね。治療費の間違いは論外ですので、迅速かつ正確な作業が求められます。

また、医療事務は淡々と会計業務をこなすだけではなく、診療費について患者さんからの質問に回答する必要もあります。「お大事に」など、患者さんの気持ちを思いやる言葉をかけることも大切です。

4. レセプト業務

医療事務の仕事内容の中でも、レセプト業務は最も専門性が発揮されます。日本の国民は基本的にいずれかの健康保険に加入する必要があり、保険証の提出で医療費の全額ではなく一部のみを負担する仕組みです。

残りの医療費は保険証を交付している健康保険組合が支払いますので、審査支払機関を通して保険者(国保や健保)に請求しないといけません。その請求の際に提出するのが、医療費の内容を明確に記したレセプトと呼ばれる診療報酬明細書です。

以下では、医療事務のレセプト業務の大まかな流れをまとめてみました。

  1. レセコン(レセプトコンピューター)にコードや品番など必要な診療情報を入力する
  2. 1ヵ月分の診療報酬を点検・確認し、レセプトを作成する(レセコンが自動的に集計する)
  3. 「入力ミスはないか」「病名と診療内容に整合性が取れているか」などレセプトの点検や確認をする
  4. 医師の確認を取り、修正が必要だと指摘された場合はすぐにレセプトの修正を行う
  5. レセプトの提出後、審査支払機関が内容を確認して問題なければ診療報酬が支払われる

レセプトの内容が不適切だと、「審査支払機関から再提出を求められる」「診療費用の支払いを受けられなくなる」などの問題がでてきます。医療機関の収入や信頼にも大きく影響しますので、医療事務にとって欠かせない専門性の一つなのです。

レセプト業務は未経験でも対応できますが、資格試験の勉強を通して必要な知識を習得すれば自信を持って業務に携わることができます。

医療事務資格を取得するのにどれくらい期間がかかるか?

さてそうなると、医療事務の資格を取得するに当たり「どのくらいの期間がかかるの?」「何時間くらいの勉強が必要か」と疑問になりますね。

医療事務の民間資格にはたくさんの種類がありますので、目指す資格によって勉強時間の目安は変わります。そこで、代表的な医療事務資格を例に挙げて、取得するまでの勉強時間の目安を比較してみました。

医療事務資格勉強時間の目安
医療事務管理士350時間~450時間
医療事務技能審査試験360時間~540時間
診療報酬請求事務能力認定試験300時間~500時間
レセプト点検業務検定試験200時間~300時間

どの資格も簡単に取得できないため、半年間から1年くらいの期間をかけて勉強する必要があります。また、医療事務資格を取得するまでの期間は、独学なのか通信講座なのかでも違いがあります。

通信講座は4ヵ月~6ヵ月の期間を設定しているところが多く、基礎から応用まできちんと教えてくれます。一方で独学は自分でテキストを選んだりスケジュールを組んだりと手間がかかりますので、資格取得までの期間が長くなりやすいと心得ておきましょう。

医療事務 10の資格を徹底解説

ここでは、医療事務の10の資格について詳しく解説していきます。

医療事務管理士

医療事務管理士は、技能認定振興協会(JSMA)が昭和49年から主催している歴史のある資格試験です。日本で初となる医療事務資格としても知られています。

医療事務管理士の基本情報
資格名医療事務管理士
受験資格特になし
試験内容法規、保険請求事務、医学一般、実技試験
試験の種類会場試験、インターネット試験
試験時間学科60分、実技180分
受験料7,500円
仕事分野クリニック、保険調剤薬局、検診センター、健康保険組合
おすすめ度★★★★★

医療事務管理士技能認定試験に合格すると、医療事務の仕事全般ができるスペシャリストの証明に繋がります。「診察の受付」「会計業務」「カルテ管理」など、実際の業務を担当する際に習得した知識を役立てられるでしょう。

一口に医療事務管理士と言っても、「医科」と「歯科」の2種類のタイプが設けられています。

医療事務管理士の2種類のタイプ
医科一般的な病院での医療事務の技能を認定する資格
歯科歯科病院での医療事務の技能を認定する資格

どちらにしても、保険制度を支える法律に関する知識や医療に関する基礎知識を備えていることが求められる点では変わりありません。

試験内容は学科試験と実技試験の両方で、学科試験は次の3つの分野から出題されます。

  • 法規(医療保険制度や公費負担医療制度、後期高齢者医療制度に関する知識)
  • 保険請求事務(医療保険制度や公費負担医療制度、後期高齢者医療制度に関する知識)
  • 医学一般(各臓器の組織や構造、生理機能や傷病の種類に関する知識)

実技試験はレセプト点検問題とレセプト作成が計3問で、診療報酬明細書の作成に欠かせない基礎的な知識ですね。

医療事務管理士を取得すれば、「病院」「クリニック」「歯科医院」での就職や転職に役立てられます。民間の保険会社でレセプトを審査する業務や、システム開発会社で医療用システムの構築に携わるといったキャリアアップにも繋がる資格です。

合格率は約50%と医療事務資格の中でも難易度は普通なので、医療事務管理士の取得を目指してみてください。

医療事務技能審査試験

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)は、一般財団法人日本医療教育財団が実施している資格試験です。医療機関での受付や診療報酬請求事務のスキルを問われる試験で、合格者には「メディカルクラーク」の称号が与えられます。

医療事務技能審査試験の基本情報
資格名医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
受験資格特になし
試験内容実技 I(患者接遇/筆記)学科(医療事務知識/筆記)実技 II(診療報酬請求事務/診療報酬明細書点検)
試験の種類在宅試験
試験時間実技 I:50分、学科:60分、実技 II:70分
受験料7,700円
仕事分野病院、医療機関
おすすめ度★★★★★

昭和49年からの総受験者数は160万人以上、合格者数は90万人を超える知名度の高い医療事務資格です。医療事務技能審査試験の資格を持つ人が、実際にどのような業務と携わっているのか見ていきましょう。

  • 外来や入院業務
  • 診療情報管理
  • 医療保険請求業務を含む医療管理
  • 病棟スタッフのスケジュール管理

受付や診療報酬請求業務だけではなく、全体的な医療事務業務を担当するスペシャリストです。医療事務技能審査試験の試験範囲は医科と歯科で違いますが、どちらも「実技 I」「学科」「実技 II」の3種類があります。全ての科目で70%以上の得点を獲得すると、試験に合格できます。

上記の項目で紹介した医療事務管理士と同じで、医療事務技能審査試験にも受験資格は特にありません。合格率は60%~70%と比較的高いので、医療事務の未経験者やこれから医療機関で働こうと考えている学生さんにおすすめです。

試験は1年間で12回(歯科は6回)も実施されていますので、医療事務技能審査試験はチャレンジしやすいのではないでしょうか。

診療報酬請求事務能力認定試験

診療報酬請求事務能力認定試験は、公益財団法人日本医療保険事務協会が主催しています。診療報酬業務を行う方の資質向上や業務の効率化を図るための試験です。

診療報酬請求事務能力認定試験の基本情報
資格名診療報酬請求事務能力認定試験
受験資格特になし
試験内容学科試験(医療保険制度の概要など)実技試験(診療報酬請求事務の実技)
試験の種類会場試験
試験時間180分
受験料9,000円
仕事分野医科医療事務、歯科医療事務
おすすめ度★★★★★

診療報酬請求事務能力認定試験の資格を取得することにより、レセプトの作成などを中心とした業務内容に役立てられます。

他の医療事務資格と比較してみると、試験合格率は27%~40%とかなり高め…。なぜ診療報酬請求事務能力認定試験の難易度が高いのか、いくつかの理由を挙げてみます。

  • 医療保険制度等・公費負担医療制度の概要を中心に医療事務に関する全ての区分から出題される
  • 試験は診療報酬点数表から満遍なく出題されるため、幅広い知識を持っている必要がある
  • 実技試験の手書きの診療報酬明細書(レセプト)が非常に難しい

より幅広い知識と実践的な技術が求められますので、簡単に取得できる資格ではありません。そのかわりに、診療報酬請求事務能力認定試験に合格すると一定のスキルを持ち合わせていると認められるため、医療機関からの評価は高くなります。

医療事務の就職や転職に役立つのはもちろんのこと、既に働いている人が診療報酬請求事務能力認定試験を取得して収入をアップすることも可能です。

診療報酬請求事務能力認定試験を取得し、レセプトのプロフェッショナルを目指してみてください。

診療情報管理士

診療情報管理士は、医療機関にあるカルテの分類や管理、カルテの内容をデータベース化する資格です。元々は日本病院会が診療録管理士の養成を始めたのが起源で、1996年に「診療情報管理士」と資格名が変わりました。

診療情報管理士の基本情報
資格名診療情報管理士
受験資格2年制以上の短期大学または専門学校卒以上の学歴を有する者
試験内容基礎分野(臨床医学総論や臨床医学各論Iなど)
専門分野(医療管理や診療情報管理など)
試験の種類会場試験
試験時間60分
受験料10,000円
仕事分野医科医療事務
おすすめ度★★★★☆

非常に膨大な知識量とスキルが必要ですので、転職やキャリアアップに欠かせません。診療情報管理士の試験範囲は、基礎分野と専門分野の2科目。

基礎分野は「医療概論」「臨床医学総論」「人体構造・機能論」、専門分野は「医療管理総論」「診療情報管理」「保健医療情報学」など幅広いです。専門的な内容に加えてITに関する知識も問われますので、医学用語を暗記して各理論を整理して応用できるようにしましょう。

また、診療情報管理士の試験を受験するには、次の2つの方法で受験資格を得る必要があります。

  • 日本病院会が指定する大学や専門学校を卒業する
  • 大学や短期大学の卒業後に2年制の通信講座を修了する

誰でも受験できる資格ではないものの、診療情報管理士の合格率は約55%とそこまで高くはありません。患者さんの多い総合病院では、診療情報管理士の資格を持つ者が重宝されます。

調剤事務管理士

調剤事務管理士とは、保険調剤薬局で窓口業務やレセプト作成を行うための民間資格です。技能認定振興協会が実施する調剤事務管理士技能認定試験に合格すると、「調剤事務管理士」と名乗ることができます。

調剤事務管理士の基本情報
資格名調剤事務管理士
受験資格特になし
試験内容学科試験(医療保険制度や調剤報酬点数の算定など)
実技試験(レセプト作成に必要な知識全般)
試験の種類在宅受験
試験時間120分
受験料6,500円
仕事分野保険調剤薬局
おすすめ度★★★★☆

資格を持っていなくても調剤薬局の事務員として働けますが、医薬品名や服用方法を入力する作業で支障が出るケースも…。そこで役立つのが調剤事務管理士で、保険調剤薬局への就職や転職で高く評価されます。

試験範囲は医療保険制度や調剤報酬点数の算定などの学科試験と、レセプト作成に必要な知識全般の実技試験です。調剤事務管理士技能認定試験では資料の持ち込みが許可されていますので、自力で勉強を進められるなら難なく取得できるのではないでしょうか。

「調剤薬局やドラッグストアで働きたい」「調剤報酬の算定に関する知識を習得したい」という方に、調剤事務管理士の資格がおすすめです。

レセプト点検業務検定試験

レセプト点検業務検定試験は、日本医療事務協会が運営している資格試験です。診療報酬請求事務能力認定試験はレセプト作成のための知識全般を証明する資格なのに対して、レセプト点検業務検定試験は医療事務の中でもレセプト点検に特化しています。

レセプト点検業務検定試験の基本情報
資格名レセプト点検業務検定試験
受験資格日本医療事務協会が認定するレセプト講座を修了した者
試験内容薬剤、検査の適応病名についての知識
診療報酬点数表算定原則についての知識
診療報酬明細書記載要領の知識
試験の種類会場受験
試験時間90分
受験料6,600円
仕事分野レセプト点検を行う医療機関
おすすめ度★★★☆☆

レセプト点検の代表的な業務内容は次の5つです。

  • 診療基本情報が正しく入力されているかの確認
  • 窓口での情報入力に算定漏れがないかの確認
  • 病名が正確に登録されているかの確認
  • 診療日に関する内容の確認
  • 医薬品に関する内容の確認

一つひとつの項目に慎重に目を通す必要がありますので、レセプト点検は重要な業務だと言えます。レセプト点検業務検定試験に合格すれば、未経験から医療事務に就職するのも不可能ではありません。

ただし、「日本医療事務協会が認定するレセプト講座を修了した者」と受験資格が設定されていますので注意してください。

医事コンピュータ技能検定試験

医事コンピュータ技能検定試験は、医療秘書教育全国協議会が実施している医療事務の資格です。医療事務やコンピュータの基礎知識、正しくレセプトを作成できるスキルがあるのかどうかを問われます。

医事コンピュータ技能検定試験の基本情報
資格名医事コンピュータ技能検定試験
受験資格特になし
試験内容領域 I:医療事務
領域 II:コンピューター関連知識
領域 III:実技(オペレーション)
試験の種類一般会場
試験時間知識:領域 I 30分・領域 II 30分、実技:領域 III 60分
受験料準1級:8,600円、2級:7,500円、3級:6,400円
仕事分野クリニック、保険調剤薬局、検診センター、保険請求審査代行機関
おすすめ度★★★☆☆

近年では医療現場でもIT化が進んでいますので、医事コンピュータ技能検定試験に合格した医療従事者の需要が高まりました。医事コンピュータ技能検定の試験内容は、「医療事務」「コンピューター関連知識」「実技(オペレーション)」の3種類です。

3級は難易度が低くて易しいのですが、準1級は専門的な知識を有することが合格の条件になります。医事コンピュータ技能検定試験には、「スムーズにレセプトを作成できるようになる」「就職や転職に有利に働く」などのメリットがあります。

レセプト作成に携わる医療従事者は資格取得を検討しましょう。

医療情報実務能力検定試験

医療情報実務能力検定試験は、医療福祉情報実務能力協会が主催運営している資格です。試験の種類は2級と1級で、合格すると医療事務実務士の称号が与えられます。

医療情報実務能力検定試験の基本情報
資格名医療情報実務能力検定試験(医療事務実務士)
受験資格教育指定校および団体受験
試験内容学科(医療保険制度・公費負担制度の概要など)
明細書作成(診療報酬明細書の作成)
試験の種類在宅試験
試験時間試験時間(120分)を計測して受験
受験料1級:8,700円、2級:7,700円
仕事分野レセプト業務が必要な医療機関
おすすめ度★★★☆☆

医療情報実務能力検定試験を簡単に解説すると、診療報酬請求事務の業務を行う人の資質向上が目的の資格です。診療報酬算定や請求業務は医療機関の収入に直結する重要な業務ですので、医療情報実務能力検定試験を受ける方は増えました。

2級に焦点を当ててみると、学科試験は医療保険制度・公費負担制度の概要や医療法規の基礎知識、実技試験は診療報酬明細書の作成(外来・入院)が主な範囲です。

レセプト業務に従事する際は、医療情報実務能力検定の取得を目指してみてください。

医療事務技能認定試験​​

医療事務技能認定試験は技能認定振興協会(JSMA)が実施している試験で、医療事務の業務で必要な基本事項や算定ルールが問われます。

医療事務技能認定試験の基本情報
資格名医療事務技能認定試験
受験資格特になし
試験内容学科試験(法規、保険請求事務、医学一般)
実技試験(実技試験/ 診療報酬明細書の作成)
試験の種類在宅試験
試験時間学科:60分、実技:180分
受験料5,000円
仕事分野レセプト業務が必要な医療機関
おすすめ度★★★☆☆

技能認定振興協会(JSMA)が用意している試験は、上記の項目で紹介した医療事務管理士と医療事務技能認定試験の2種類で、大まかな違いは下記の通りです。

  • 医療事務管理士:カルテから正しくレセプトを作成できる医療事務のエキスパート
  • 医療事務技能認定試験:医療保険制度の仕組みを理解して幅広い基礎力を証明できる

難易度の低い医療事務の資格からチャレンジしたい方には、医療事務技能認定試験がおすすめです。医療事務技能認定試験に合格して一定の能力を身につけた後に、更なるスキルアップで医療事務管理士を目指すこともできますよ。

試験の合格率は85%と高いので、医療事務の未経験者でも大丈夫です。

医療事務検定試験

医療事務検定試験は、日本医療事務協会が主催運営している資格です。医療事務の一般的な知識や技術が問われる試験になっています。

医療事務検定試験の基本情報
資格名医療事務検定試験
受験資格特になし
試験内容学科試験(医療制度に関する問題など)
実技試験(医療費の算定スキル)
試験の種類会場試験
試験時間120分
受験料7,700円
仕事分野クリニック、保険調剤薬局、損害保険会社
おすすめ度★★★☆☆

医療事務検定試験は次の3つの理由で未経験の人におすすめです。

  • 試験の受験資格は特になし(学歴や年齢に関わらず受けられる)
  • 医療の基本的な知識に基づく試験内容で勉強しやすい
  • 試験の合格率は80%~90%と難易度はかなり低い

電卓や参考書を試験会場に持ち込むこともできますので、医療事務のスキルがなくてもチャレンジしやすいのではないでしょうか。試験範囲は学科試験と実技試験の2つがありますが、専門的な内容は問われません。

試験は毎月行われていますので、医療事務検定試験も選択肢の一つに加えてみてください。

まとめ

医療事務の資格が向いている人の特徴や実際の医療事務の仕事内容、取得すべきおすすめの資格についておわかり頂けましたか? 中でも、医療事務管理士」「医療事務技能審査試験」「診療報酬請求事務能力認定試験は実際の現場で役立ちます。

「どの分野の職場で活躍したいのか?」「就職や転職に有利になるのか?」といった点で医療事務の資格を選べば、習得した知識が無駄になることはありません。

医療事務の資格はキャリアアップや収入アップに繋がりますので、どれが自分に合っているのか考えてみてください。

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